本記事は、2020年06月28日に阪神競馬場芝2200mで開催される「宝塚記念」(G1)の1週前追い切り評価です。レースは3歳上定量戦。現時点の登録馬は18頭、うち追い切り映像の更新されていた馬は14頭でした。本追い切りの評価はレース週の更新になります。
アドマイヤアルバ 58.0 【B+】
栗東CW併せの外。馬場の真ん中外目を通り、直線は1馬身差追走。持ったまま楽な手ごたえでまくり、一杯に追う相手を楽に振り切ると終い軽く気合いをつけて2馬身先着した。四肢の可動域は及第点レベルだが見栄えする好調教。1週前で仕上がりすぎているかもしれないことだけが気になる。
アフリカンゴールド 58.0 【C】
栗東CW単走。馬場の外側を通って直線へ。最後まで右手前。ステッキを何度か使って一杯に追ったが、途中で尾を振って反抗するような仕草も見られた。頭も高め。
キセキ 58.0 【B】
栗東CW単走。馬場の外目を通って直線へ。一本調子に動かし続ける内容で、ゴール後も同じリズムで駆けさせて適度な負荷をかけた。この馬はいつも外ラチに近いコースを通るのだが今回は外目。タイムは出ているが過去との比較に意味はなさそうだ。動きにはやわらかさがあり、発汗も目立たず気分良さそう。体は大きく見せないが、これで変わってくれば。
クロノジェネシス 56.0 【A】
栗東CW3頭併せの内。馬場の真ん中を通り、直線は中の相手を2馬身差追走。実質的に2頭の併せ馬で、外はラチ側に離れていたため、無視してよさそう。ほぼ持ったままで並ぶ間もなく抜き去り、2馬身先着した。体にはまだ余裕があるが、1週前なのでちょうどいい調整過程を経ていそう。頭は少し高かったがゴールが近づくと首の可動域が増しており、前後のバランスも良い。
グローリーヴェイズ 58.0 【B-】
美浦W併せの外。馬場の外目を通り、ほぼ並走して直線へ。強めに追ってとらえきれず、ラストはステッキも使ったが伸びは一息。クビ差遅れてゴール後も追いつけなかった。タイムは出ているが、いまいち見栄えしない。
サートゥルナーリア 58.0 【A】
栗東CW単走。馬場の真ん中外目を通って直線へ。ラチ側に関係ない併せ馬が居て、それを追走する形。全く相手にならずパワフルに突き抜けた。トモはゆるめだが1週前なので問題ない。動きはこのままレースに出ても勝ってしまいそうな迫力だが、馬はケロリとした気配で悠然と駆けられている。
スティッフェリオ 58.0 【B】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中外目を通り、直線は1馬身差追走。右手前のまま並び、前へ出てから手前を替えて加速。伸びは一息で半馬身先着にとどまったが、キビキビと動けていて悪くは見せない。
ダンビュライト 58.0 【B】
栗東坂路併せ。左手前を決めると左前肢の着地ポイントが体の中心になるため、体の向きが右になる。それでも脚元は軽快で、気分良さそうに駆けて楽に2馬身先着した。
トーセンスーリヤ 58.0 【B+】
美浦W単走。馬場の外目を通って直線へ。尻ステッキを何度か入れて迫力満点の動き。コーナーから活気十分で、推進力は若干上に逃げるものの脚元はパワフル。首を激しく使って荒々しく動けている。
ブラストワンピース 58.0 【B】
美浦W併せの内。馬場の真ん中外目を通り、コーナーから動かして差し、直線は1馬身差先行。その後もゆるめず一杯に追って3馬身先着した。川田騎手が美浦での調教に騎乗してこのハード調教をこなした。発汗はかなり目立ち、動きも硬めだが、脚元はパワフル。騎手騎乗と通ったコースを考えると時計は数字ほど強調できないが良い方で、このハード追いがどう出るか。
モズベッロ 58.0 【B】
栗東坂路併せ。左手前を決めると左前肢が体の中心寄りになり、右前肢の着地ポイントが安定しなくなるため、フォームがバタバタして見える。ただ、これはいつものことで、この馬にとっては問題ない。後脚はいつもどおり真後ろに蹴れており、推進力はきちんと得られている。
ラッキーライラック 56.0 【B-】
栗東CW単走。馬場の外側を通って直線へ。尾の使い方の独特な馬で、尾の力も推進力に変えているような動かし方をすることがあるのだが、今回はただ単に余計な力が入っているだけに見える。四肢の可動域も狭く、フォームの安定性もない。それでもタイムは良く、見た目とのギャップが大きい。
レッドジェニアル 58.0 【B】
栗東CW併せの内。馬場の外目を通り、並走して直線へ。折り合い重視の内容で、途中で手前を戻し、一杯に追う相手とリズムを合わせて併入した。体はすかっと見せており、最後まで集中して駆けられている。
ワグネリアン 58.0 【B】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中外目を通り、直線は1馬身差追走。四肢の可動域は狭めだが、気合い乗りは十分でキビキビと動き、クビ差先着した。
参考ステップレースの結果