着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 11 | ブラストワンピース | 牡5 | 57.0 | 2:15.0 | B+ | 1 |
2 | 10 | ステイフーリッシュ | 牡5 | 56.0 | 2:15.2 | B- | 5 |
3 | 2 | ラストドラフト | 牡4 | 55.0 | 2:15.5 | A | 4 |
4 | 3 | ミッキースワロー | 牡6 | 56.0 | 2:15.6 | B- | 2 |
5 | 12 | サトノクロニクル | 牡6 | 56.0 | 2:16.0 | B | 8 |
6 | 9 | ニシノデイジー | 牡4 | 55.0 | 2:16.1 | A | 6 |
7 | 1 | ウラヌスチャーム | 牝5 | 54.0 | 2:16.4 | B | 7 |
8 | 5 | スティッフェリオ | 牡6 | 57.0 | 2:16.4 | B | 3 |
9 | 7 | ルミナスウォリアー | 牡9 | 56.0 | 2:16.7 | B- | 11 |
10 | 6 | クロスケ | 牡5 | 56.0 | 2:16.7 | C | 10 |
11 | 8 | グローブシアター | 牡6 | 56.0 | 2:18.6 | B+ | 9 |
中止 | 4 | マイネルフロスト | 牡9 | 56.0 | 0:00.0 | C | 12 |
総評
A評価2頭、B+評価2頭。B+評価ブラストワンピースが勝ち、A評価ラストドラフトが3着。しかし、2着にマイナス評価のステイフーリッシュが入ったため、参考になったのかどうかよくわからない結果になった。
パドック
最も良く見えたのは堂々と歩けていて毛ヅヤもピカピカだったスティッフェリオ。結果は残念だった。ラストドラフトはキビキビと動けており状態は良さそう。このメンバーに入ると体は小さく見えてしまうが、動きは良い。ブラストワンピースはパワフル。前走凱旋門賞のため馬体重の比較はできないものの、+10キロ程度はあるようで太めには見えたが、そもそも馬格のある馬。存在感は際立っていた。2着ステイフーリッシュはいつもどおりうるさく、これをいつもどおりと見て買えるかどうか。ニシノデイジーは若干の入れ込みは見られたが、体の張りはあり悪くはなかった。田辺騎手の能力を信じて切るかどうか、というパドックだった。信じ切れずに買ってしまったため購入点数が増えてしまった。
ポイント
ニシノデイジーが出遅れ。スティッフェリオが楽に先頭に立ち、並びかけて折り合うステイフーリッシュと共に先行。グローブシアターが3番手の内。ブラストワンピースはステイフーリッシュの離れた真後ろ4番手につけて1~2コーナーを通過した。向こう正面でスティッフェリオが後続を離し、ステイフーリッシュは最内を確保。馬群は縦長になり、マイネルフロストが最後の一花。ぐんぐんと上がって先頭に迫る。4コーナー手前でスティッフェリオは外へ。一方、2番手追走のステイフーリッシュとルメール騎手は最内を選択。マイネルフロストの故障で外を上がってきたブラストワンピースとニシノデイジーは若干の不利。そこからだった。ブラストワンピースは空いた内へと誘導。一方、ニシノデイジーはそのままのコースへ行ってしまった。最後はブラストワンピースが圧巻の内容。ステイフーリッシュを前に置き、きっちりとらえて差し切った。3着には大外を伸び、ミッキースワローの横山典騎手が右ムチを入れて制裁対象にならない程度に邪魔をしても意に介さず馬の末脚を引き出したマーフィー騎手のラストドラフトが入った。
分析
勝ち時計の2:15.0は、稍重馬場を考えるとまずまず。勝ったブラストワンピースは強かったが、今回は馬の能力もさることながら、騎手の差も明暗を分けた。いまの中山は内が伸びないのだが、このレースの馬場状態では伸びる場所が限られていたように見える。大外と、直線でスティッフェリオの丸山騎手が選んだコースだ。大外まで持って行くロスと伸びない内へ行くロスを判断した結果、ブラストワンピースの川田騎手は内を選択。これが結果的に正しかった。ステイフーリッシュのルメール騎手は各馬外に出すことを頭に入れて1頭だけ最内で粘り込む予定だったのだろう。好判断だったが馬の能力が違った。ラストドラフトのマーフィー騎手はミッキースワローの横山典騎手にポジションを殺され続けたが、外の方が伸びるわけで、一緒に斜めに走れば走破距離は同じになる。併せ馬の状態で馬の勝負根性を引き出した。ひどかったのはニシノデイジーで、ミッキースワローと一緒に大外へ進んでいれば、少なくとも5着はあっただろう。しかし、まっすぐ走らせることもせず内へ。スティッフェリオが疲れて若干内へよれたために空いた、狭い伸びるコースを通ったサトノクロニクルにも交わされてしまった。ブラストワンピースは57キロを背負っての完勝で、文句なく能力上位。体にも余裕があったように見え、次走メンバーが強化されても絞れればさらに能力を高められそうだ。最も短い距離を走ったステイフーリッシュは馬の能力比較では次点とは言い切れない。ラストドラフトも55キロの斤量は恵まれた印象で、今回追い切りいまいちだったミッキースワローの能力を上位と見たい。田辺騎手の勝率、連対率、馬券内率は、2000メートルを超えると極端に下がる。ニシノデイジーは乗り替わりで見直したい。
※レース中、疾病(右第1指関節脱臼)を発症し、予後不良となったダービー3着馬、マイネルフロスト号に、謹んで哀悼の意を表します。美しい芦毛の馬でした。
評価詳細へ
https://jp-horse-breaking.blogspot.com/2020/01/AJCC.html