着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | ユーキャンスマイル | 牡5 | 56.0 | 3:03.0 | B | 2 |
2 | 4 | トーセンカンビーナ | 牡4 | 55.0 | 3:03.3 | A | 5 |
3 | 6 | メイショウテンゲン | 牡4 | 55.0 | 3:03.4 | B+ | 4 |
4 | 3 | ムイトオブリガード | 牡6 | 57.0 | 3:03.4 | B+ | 6 |
5 | 2 | メロディーレーン | 牝4 | 53.0 | 3:03.4 | B | 10 |
6 | 5 | タイセイトレイル | 牡5 | 56.0 | 3:03.5 | B- | 7 |
7 | 9 | キセキ | 牡6 | 57.0 | 3:03.6 | B+ | 1 |
8 | 7 | ボスジラ | 牡4 | 55.0 | 3:03.6 | B | 3 |
9 | 1 | レノヴァール | 牡5 | 56.0 | 3:04.2 | B | 9 |
10 | 8 | ドレッドノータス | セ7 | 57.0 | 3:06.9 | B | 8 |
総評
A評価1頭、B+評価3頭。 1番人気キセキを除いて、上位評価3頭が2,3,4着。ユーキャンスマイルはB評価止まりだったが、まずまず参考になったかもしれない。
パドック
パドックでは1,3着馬が抜け。勝ったユーキャンスマイルは股間に発汗が見られ、3着メイショウテンゲンは口元の泡が気になった。キセキはいつも良く見せる馬で、今回は馬体の張りだけはGIに出てきたときほどでないにしろ、動きは抜けて良かった。
阪神大賞典、1番人気キセキはさすがにここでは相手が居ないでしょう。堂々たる周回です。ボスジラは頭高いですがバランス良し。トーセンカンビーナが集中して踏み込みしっかり。ムイトオブリガードは+18キロで太く見えますが毛ヅヤ良く踏み込みしっかり。レノヴァールがリズム良く歩けています。— jphb (@jphb_oikiri) March 22, 2020
ポイント
トーセンカンビーナが1馬身出遅れ。さらにワンテンポ置いてからキセキがようやくゲートを出ると、外へ逸走。無観客でなければスタンドは異様などよめきに包まれることになっていただろう。ドレッドノータスが逃げて馬群は縦長に。前後の間隔はまずまずあり、大きく外を回る馬は居ない。キセキは4コーナーで早くも最後尾に1馬身差まで迫り、1週目スタンド前では掛かりながらポジションを押し上げていく。2週目1~2コーナーで早くも先頭に並びかけ、向こう正面でようやく折り合いがついたが、外を回す大きなロスになった。2週目向こう正面で馬群はある程度詰まり、3~4コーナーでほぼ一団に。ドレッドノータスは一杯になり、タイセイトレイルをキセキが交わす。しかしキセキの脚色は良くない。内でじっとしていたユーキャンスマイルがキセキのすぐ右をすり抜けて突き放し、完勝。2着は直線でスペースを探してフラフラと走っていたトーセンカンビーナ、大外に持ち出したメイショウテンゲンがまっすぐに伸びて3着に入った。
分析
勝ち時計の3:03.0は、長距離なので何とも言えないが、十分に強調できるタイムだ。このコースは阪神大賞典専用で、レコードは2001年ナリタトップロードの3:02.5から長く更新されていない。以来、2秒台を出したのは2017年サトノダイヤモンドの3:02.6のみ。今回はそれに次ぐ3位の記録になる。ラップは1000メートル通過時点で1:02.6、2000メートルで2:02.9。1600メートル地点から2600メートル地点までの1000メートルのラップがすべて11秒台という消耗戦になった。スタミナの問われる流れで、上がり3F最速はユーキャンスマイルとトーセンカンビーナが35.8で並んだ。着差は2馬身弱あったが、内をスムースに抜けてきた岩田騎手と直線に向くときの位置取りが悪かった藤岡康騎手の腕の差が顕著に出たもので、馬の能力差はそれほどないと考えられる。3着メイショウテンゲンは外を回したロスはあったが、スムースに追えていた。次走注目はムイトオブリガード。+18キロで見た目にも太く、ここを叩いて絞れればパフォーマンスは上がりそう。5着メロディーレーンは、2キロ増やしてデビュー以来最高体重の342キロで出走。53キロを背負いながら、終いしっかり伸びてきた。菊花賞では55キロを背負って5着に来ている。追い切りもパドックも小さすぎて良くは見せない馬だが、長距離なら好走する。岩田望騎手は31勝をクリアし、GI騎乗も可能になった。応援したい。1番人気キセキはこれで2戦連続の出遅れ。今回は有馬記念よりひどい出遅れで、気性面に課題が出てきたのかもしれない。
客観的に騎手の評価を知りたい方には、パンダズ競馬というサイトがおすすめです。無料でさまざまな角度からデータを参照できるサイトです。騎手の距離別成績を見てみると、岩田騎手はダート得意ですが芝長距離でも実績豊富。一方の藤岡康騎手は芝でもダートでも長距離になると成績が落ちます。距離別成績に顕著な差のあるジョッキーでは、田辺騎手を見てみると面白いです。なお、単複回収率は、JRAの払戻率が80%であることを前提に見てみてください。75%だと思い込んでいる人が多いのですが、75%なのは馬単と3連複のみ。枠連、馬連、ワイドが77.5%。単複は80%です。なお、3連単は72.5%、WIN5は70%になります。蛇足ですが、この文章は広告ではありません。本当はSASを使いたいけれど気軽に買えるようなお値段ではなく、ではRを使って競馬データ分析すればどうなるんだろう、といろいろ検索していて、見つけたサイトです。
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評価詳細へ
https://jp-horse-breaking.blogspot.com/2020/03/Hanshin-Dai-Shoten.html