本記事は、2020年11月15日に阪神競馬場芝2200mで開催される「エリザベス女王杯」(G1)の1週前追い切り評価です。レースは3歳上牝定量戦。現時点の登録馬は19頭、うち追い切り映像の更新されていた馬は11頭でした。本追い切りの評価はレース週の更新になります。
ウインマイティー 54.0 【B】
栗東CW単走。馬場の真ん中外目を通って直線へ。全体的に見るとバランス良く動けているのだが、頭が高く前さばきは窮屈。軽い内容なので仕方がないところはあり、本追い切りでしっかり追ってきそうだ。体はふっくら見せていて状態は良さそう。評価は据え置きたい。
ウインマリリン 54.0 【B】
美浦W3頭併せの内。馬場の外目を通り、直線は外からアタマ差ずつ追走。鞍上は持ったままで中にクビ差、外に1馬身先着した。前脚の着地が軽すぎる印象はあり、股間のわずかな発汗は見られるが、首の角度は良く気合い乗りも適度。
サトノガーネット 56.0 【B-】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中を通り、直線はほぼ目の前を行かせた相手を1馬身半差追走。反応は良く、並ぶ間もなく突き放したが、推進力が上に逃げる走りでいまいち伸びず。終いは詰められ2馬身先着にとどまった。
サラキア 56.0 【B+】
栗東CW単走。映像は直線だけで、通ったコースは馬場の外目。鞍上は持ったまま。直線半ばまで右手前でゆったり走り、左手前を決めると鋭く伸びた。四肢の可動域は狭めだがストライドはそれなりにあり、背中も安定している。
シャドウディーヴァ 56.0 【C】
栗東CW単走。馬場の外目を通って直線へ。首を使えておらず、頭の位置も安定しない。体も細く見える。
センテリュオ 56.0 【B】
栗東坂路単走。体の向きは進行方向より右で、左手前時における右後肢から左前肢への推進力を素直に前へと向けている。これは良いわけではないのだが、この馬の場合左後肢の着地ポイントが右後肢と近く、蹴り出す方向も同一のため、左後肢の推進力は生きている。一方、右前肢は方向指示程度。終始舌を出していることは割引だが、全体として見るとマイナス評価するほどではない。
ソフトフルート 54.0 【B-】
栗東CW単走。頭を下げる完歩が続かず頭の位置が安定しない。やわらかさはあるのだが、グネグネと動いている印象でいまいち良く見えない。
ノームコア 56.0 【B-】
美浦W併せの内。馬場の真ん中を通ってコーナーで差しを決め、半馬身先行して直線へ。相手が馬体を寄せてきても全くひるまなかったが、直線は伸びず併入した。直線に入ってすぐにバタバタと何度か手前を替えており、接触があったかもしれない。それでもひるまなかった点は好材料だが、その後突き放せていないことは気がかり。何もなければいいのだが。
ミスニューヨーク 54.0 【B-】
栗東CW併せの内。映像は直線だけで、通ったコースは馬場の真ん中外目。3馬身程度先行していたようで、相手が半馬身差に迫ってから馬なりに伸びて2馬身先着。ただ、ゴール後ゆるめて交わされた。動きは悪くないが、内容に疑問。評価はマイナスとするが、レースで逃げる場合、Bに上げる。陣営のコメントに注目したい。
ラヴズオンリーユー 56.0 【B+】
栗東CW単走。馬場の内から真ん中内目へ持ち出して直線へ。終いだけさらりと追った。動きはまだ重いが、ストライドは大きく1週前ならこれで十分。来週びしっと追えばきれいに仕上がってきそう。
ラッキーライラック 56.0 【B-】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中外目を通ってコーナーの内外差で相手を抜き去り、直線は一人旅。派手な内容だが、追われてからは首の上下動幅が安定せず、顎でリズムを取っている。負荷は十分にかけられたが、1週前とはいえ強調できない動き。本追い切りは軽いものになるかもしれないが、動きにやわらかさが出てくれば。
参考ステップレースの結果