着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | デアリングタクト | 牝3 | 55.0 | 2:00.6 | A | 1 |
2 | 12 | マジックキャッスル | 牝3 | 55.0 | 2:00.8 | B- | 10 |
3 | 8 | ソフトフルート | 牝3 | 55.0 | 2:00.9 | D | 9 |
4 | 16 | パラスアテナ | 牝3 | 55.0 | 2:00.9 | B- | 12 |
5 | 15 | ミスニューヨーク | 牝3 | 55.0 | 2:01.5 | C | 16 |
6 | 14 | オーマイダーリン | 牝3 | 55.0 | 2:01.5 | B | 14 |
7 | 3 | マルターズディオサ | 牝3 | 55.0 | 2:01.6 | C | 4 |
8 | 7 | ムジカ | 牝3 | 55.0 | 2:01.7 | B- | 11 |
9 | 5 | ウインマイティー | 牝3 | 55.0 | 2:01.9 | B | 3 |
10 | 11 | フィオリキアリ | 牝3 | 55.0 | 2:02.1 | B | 15 |
11 | 18 | アブレイズ | 牝3 | 55.0 | 2:02.2 | B- | 17 |
12 | 6 | ダンツエリーゼ | 牝3 | 55.0 | 2:02.2 | B- | 18 |
13 | 2 | リアアメリア | 牝3 | 55.0 | 2:02.4 | B+ | 2 |
14 | 1 | ミヤマザクラ | 牝3 | 55.0 | 2:02.9 | B+ | 6 |
15 | 17 | ウインマリリン | 牝3 | 55.0 | 2:03.1 | B | 5 |
16 | 9 | サンクテュエール | 牝3 | 55.0 | 2:03.2 | B- | 8 |
17 | 10 | クラヴァシュドール | 牝3 | 55.0 | 2:03.8 | B | 7 |
18 | 4 | ホウオウピースフル | 牝3 | 55.0 | 2:04.8 | B+ | 13 |
総評
A評価1頭、B+評価3頭。2週連続のプラス評価は3頭で、1週前にサンクテュエールとパラスアテナをB+評価していた。2週にわたり、A評価をつけたのは連続Aのデアリングタクトのみで、1番人気の快勝。ただ、3着のソフトフルートは映像がなかったため仕方ないとはいえ、上位にマイナス評価の並ぶいまいちな結果になってしまった。
パドック
人気薄ばかり良く見えた。リアアメリアもまずまずくらいで、書きながらこれでいいのかどうかと悩んだのだが、2着は指摘できた。パラスアテナがもう少しがんばってくれていれば完璧だったのだが、ハナ差競り負けたところに意味不明な追い切りが影響した可能性はある。3着ソフトフルートは発汗量が多くいまいち良く見えなかった。
秋華賞、デアリングタクトは最後尾で発汗ひどく少し太く見えます。能力は違うでしょうがパドックでは微妙です。パラスアテナが体に丸みありバランス良し。ホウオウピースフルが毛ヅヤ良く好気合い。マジックキャッスルが好バランス。ミヤマザクラとリアアメリアがまずまずです。
— jphb (@jphb_oikiri) October 18, 2020
ポイント
ムジカが立ち上がってしまい大きく出遅れ。隣のソフトフルートも同程度に遅れた。マルターズディオサが逃げ、ホウオウピースフルが外から並ぶ。ウインマリリンはさらに外。ミヤマザクラは先行最内。リアアメリアは同馬と並んで外目を追走。デアリングタクトは後方の外。馬群は縦長になったが、3~4コーナーで凝縮。直線で前は雁行状態になり、デアリングタクトも4コーナーでは先団に取り付いた。そこから早め先頭に立ち、最後まで脚色をキープ。外を回した馬が内の馬群を飲み込む格好になり、各馬ががんばったが、デアリングタクトとの差は全く縮まらなかった。
分析
勝ち時計の2:00.6は、過去と比べるといまいち強調できない。ただ、今年は開幕週から雨にたたられ、馬場は例年と比較にならないほど悪かった。その上、勝ったデアリングタクトは終始外を通って脚色にはまだ余裕があった。世代のレベルがどうかはわからないが、この馬は雨中の桜花賞を圧勝、オークスでは後方から前が詰まっても抜け出して勝ち、今回は終始外を通って完勝と、頭1つどころではなく抜けた能力を示した。内は荒れていて、外を通った方が良かった面もあるだろうが、内回りコースの傷み具合は外回りコースよりはましなように見え、1~2コーナーは3~4コーナーより使われていない。少なくともコーナーでは内を通った方が有利だろう。ラップは前半1000メートルが59.4と馬場を考えればハイペースの範疇と考えてよさそう。中間はゆるみ、最後の2Fは11.9-12.1。デアリングタクトが本気で追っていれば上がり1Fはより良いタイムが出たはずだ。デアリングタクトは手前を替えるタイミングが早く、逆手前で4コーナーを回り、その後右手前に。そのまま伸びると左手前に戻して勝った。この馬にとって短い直線での手前変換は理にかなっていそうだ。右手前の方が力強く、左手前になると伸びやかになるフォーム。手前変換による減速はほとんどなく、馬が馬場に合わせて得意な手前を選んだようなレースぶりだった。そう考えると、頭の良い馬がコーナーの逆手前を、直線から逆算したように見えてくる。パワーの必要な馬場だった桜花賞は右手前に替えてから爆発的な脚を使った。今回は右手前である程度加速しておき、左手前でそのスピードを維持した。パトロールを見ると、鞍上の松山騎手は馬とコンタクトを取りながら余計なことをせず、まっすぐ走らせることに集中していたようだ。人馬一体のいい風景だった。2番人気リアアメリアは、4コーナーの動きが気になった。急カーブするように曲がり、その後は手前を何度か替えて失速。前走が強い勝ち方だったため期待されたが、能力の違いで勝った新馬戦を除くと好走は左回りコースに集中している。現状は左回りの方が合うのかもしれない。
評価詳細へ
https://jp-horse-breaking.blogspot.com/2020/10/Shuka-Sho.html