本記事は、2021年02月21日に小倉競馬場芝1800mで開催される「小倉大賞典」(G3)の追い切り評価(水曜夜更新分)です。レースは4歳上ハンデ戦。登録馬は22頭、うち追い切り映像の更新されていた馬は11頭でした。すべての出走馬が含まれていない可能性があります。枠順確定後に最終版記事を配信します。
アドマイヤジャスタ 56.0 【B+】
栗東坂路併せ。左右へのぶれの大きい相手を子ども扱い。寄られても全く動じず、自分のコースをまっすぐに、自分のリズムでパワフルに駆けて抜け出し、1馬身先着した。頭の高い走りだが、馬なりの内容で問題なさそう。
アールスター 56.0 【B-】
栗東坂路単走。体の向きは進行歩行より右で、頭も右に出る。馬場の真ん中あたりから坂に入って徐々にラチ側へ流れた。
ヴァンケドミンゴ 56.0 【A】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中を通り、直線は半馬身差追走。徐々に相手の方へ馬体を寄せながら差を詰め、追うと完歩が大きくなって抜け出し2馬身以上先着した。体は少し太く見えるがこの一追いで絞れそう。四肢の可動域は十分で首の角度も良い。
カデナ 58.0 【B-】
栗東坂路単走。活気はあり脚元のやわらかさもまずまずだが、手先だけで走っているような印象。中盤から追って反応はするがスピードアップはできず、終いは脚色が鈍った。
ディアンドル 53.0 【B-】
栗東坂路併せ。相手と3頭分ほどの間隔をあけていたため、実質単走で2馬身程度先着した。頭の高い走りで前脚は着地後内向。後脚が外を回す完歩も目立つ。
デンコウアンジュ 56.0 【B-】
栗東CW単走。馬場の外目を通って直線へ。脚元の回転力は十分で気合い乗りもまずまず。ただ、全体的に動きが小さく、迫力が不足して体を大きく見せないことは気になる。
トーラスジェミニ 56.5 【A】
美浦坂路単走。終い気合いをつけて徐々に加速し、きれいな後傾ラップを刻めた。前半は前後どちらも蹴り出す方向が不安定だったが、中盤あたりから安定し、ラストは体を大きく使った好フォームになった。好調教。
バイオスパーク 57.0 【B】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中外目を通り、直線は相手と1頭分ほどの間隔をあけて半馬身差先行。鞍上は手を動かしていたが長手綱でコンタクトは取っておらず、最後まで右手前でゆったり流し、クビ差先着した。評価はDでいいかもしれないが、馬は集中して楽に動けており、据え置きたい。
フェアリーポルカ 55.0 【B-】
栗東坂路併せ。ラチ側をピッチ走法で駆け、終い若干詰められたが1馬身先着した。タイムは良いが、動きはそれほど目立たない。前脚は着地後内向し、後脚の力強さも不足している。
ボッケリーニ 57.0 【B+】
栗東CW単走。馬場の外側を通って直線へ。気合い乗りは抜群で、顎を引いてキビキビと駆けてきた。前膝は硬めだが滞空時間は長く、背中も安定している。
ロードクエスト 56.0 【B】
栗東坂路単走。活気は十分だが手前を替えるのが極めて下手。右から左へ替える際に右へ跳ぶのだが、1度目に替えようとして失敗すると、次回はその3倍ほど大きく右へ跳んでようやく替えた。前半から飛ばして疲れたか、手前を替えた後の伸びはいまいちで終いは脚色が鈍った。ただ、前半の動きも気配も良く、体に丸みもあり良く見せるため、評価は据え置きたい。
参考ステップレースの結果