本記事は、2020年12月20日に阪神競馬場芝1600mで開催される「朝日杯フューチュリティステークス」(G1)の1週前追い切り評価です。レースは2歳牡牝馬齢戦。現時点の登録馬は18頭、うち追い切り映像の更新されていた馬は13頭でした。本追い切りの評価はレース週の更新になります。
アスコルターレ 55.0 【B+】
栗東坂路単走。前半から気合いをつけて最後まで徐々に加速していく好内容。後脚の着地ポイントは近く、体の向きはわずかに進行方向より右だが、フォームにぶれはなく、キビキビと動けている。
カイザーノヴァ 55.0 【C】
栗東坂路併せ。頭は高く前駆が浮く。追っても伸びず終いは疲れたのか何度も手前を替えて脚をなくし、1馬身半遅れた。
グレナディアガーズ 55.0 【B+】
栗東CW3頭併せの内。中はブルースピリット。映像は直線だけで通ったコースは馬場の真ん中外目。おそらく外の2頭を引っ張る形で進めたと考えられる。終いアタマ差程度前に出られた2頭を差し返し、ほぼ併入した。首の角度は良く、顎を引いて気合いも十分。コーナーの動きを見られず確定的なことを言えないため評価は難しいが、明示的にプラス評価はしておきたい。A評価をつけられず残念。
ジュンブルースカイ 55.0 【B】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中を通り、直線は半馬身差追走。軽く促して並びかけ、きっちり併入した。相手の馬体が大きくこの馬は小さいため馬格は見劣り、馬なりの相手に対して軽く促す内容のため見栄えはしないが、相手は青帽子の騎手騎乗でこちらは黒帽子。キビキビと動けていて集中力もあり悪くは見せない。
ショックアクション 55.0 【B】
栗東CW3頭併せの内。馬場の外目を通り、直線は外から1馬身差ずつ追走。早々に内を競り落とすと外もとらえて1馬身半先着。内側に関係ない併せ馬が居て、真ん中を割ってきたコーナーの景色は見栄えした。動きは少し重く、体も太めに見えるが、1週前ならこれで十分だろう。
ステラヴェローチェ 55.0 【B】
栗東CW単走。馬場の外目を通って直線へ。四肢の可動域は狭めで首の上下動幅も狭く、小さくまとまった印象はあるが、体幹はしっかり。左手前の方が動きはやわらかで、直線半ばで右手前に戻して少し窮屈な動きになったことは割引。
スーパーホープ 55.0 【C】
栗東坂路併せ。徐々に相手に馬体を寄せて行き、2馬身程度先着した。強いステッキを何度か使っていたが、2歳の馬に対して厳しすぎる内容のように感じる。抜け出してからの殴るようなムチは不要ではないか。頭の位置が安定しない馬が、気合いをつけるとまずまず動くため何らかの意図はあったのかもしれないが、評価は下げる。やりすぎだ。四肢の可動域を広げてきれいなフォームで走る完歩もあるのだが。
ドゥラモンド 55.0 【B】
美浦W3頭併せの中。馬場の外目を通り、直線はそれぞれ2頭分ほどの間隔をあけて外から1馬身差ずつ追走。頭を左右に向けて折り合いはつかなかったが、合図への反応は良く右手前を決めるとすっと伸びて2馬身先着した。コーナーを逆手前で回っており、舌も途中まで出していたようで、成長途上ではあるのだろうが、後脚の弾力性は豊富。
ブルースピリット 55.0 【B】
栗東CW3頭併せの中。内はグレナディアガーズ。映像は直線だけで、通ったコースは馬場の外目。直線半ばでアタマ差程度追走していた内をとらえて前に出たが、終い差し返されて併入。ゴール後は並んで駆けて前に出さなかった。気合い乗りは良く、頭は若干高いがキビキビと動けている。股間に少し発汗が見られる。
ホウオウアマゾン 55.0 【B-】
栗東CW3頭併せの中。馬場の外目を通り、直線は外から1馬身差ずつ追走。外の鞍上が振り返って待ってくれたが、尻ステッキを入れてもいまいち加速せず半馬身遅れ。内には1馬身先着した。活気はまずまずあるが、手前の替え方は下手で、動きもスロー。
モントライゼ 55.0 【B-】
栗東坂路単走。徐々にラチ側へ流れ、ラチから1頭分内にたどり着いてからはまっすぐに登坂。鞍上は促し続けたが終い脚色は鈍った。
レッドベルオーブ 55.0 【A】
栗東CW併せの内。馬場の真ん中を通り、カーブで目の前を行かせた相手を直線1馬身差追走。楽に並んで折り合い、馬なりに抜け出して半馬身先着した。体を大きく見せており、前脚の伸びやかさは目を引く。操縦性も高そう。
ロードマックス 55.0 【A】
栗東CW併せの外。馬場の真ん中外目を通り、ほぼ目の前を行かせた相手を直線1馬身半差追走。並んで折り合い、軽く仕掛けるとグイグイ伸びて2馬身以上先着した。頭を低く保って首を使い、四肢の可動域も広い。ゴール地点で手前を替えたがそれによるスピードロスはほとんどなく、ゴール後もスピードを維持できた。
参考ステップレースの結果