2着【B+:1人気】4番 サウンズオブアース 2:36.9
3着【B:4人気】2番 マリアライト 2:37.1
4着【B-:3人気】7番 アルバート 2:37.3
5着【A:5人気】3番 ディサイファ 2:37.3
6着【C:9人気】5番 アクションスター 2:37.4
7着【B-:6人気】8番 ホッコーブレーヴ 2:37.6
8着【B-:8人気】6番 コスモロビン 2:38.0
9着【B-:7人気】1番 フラガラッハ 2:38.0
A評価2頭、B+評価1頭。A→B+→Bで決まったのでまあまあの結果になった。ゴールドアクターは強さを見せつけた内容。サウンズオブアースは現役の最後に香港で国際重賞を勝つのかもしれない。ディサイファは距離に対応できるのかどうかよくわからず、鞍上も大幅に弱化していた。買える要素に乏しかったが、追い切りは高評価。後述するがパドックも良かった。結局は、1~5番人気が独占した掲示板で、5番人気の5着になった。
パドックで最も良く見えたのは、ディサイファだった。毛ヅヤは良く、キビキビ歩く。この馬は歩き方に特徴があり、シルエットはそれほど美しくないのだが、それを補ってあまりある気配と馬体だった。その後ろ、マリアライトも好気配。歩様は美しく、安定して歩けていた。この馬は、いつも良く見せてくれる。ゴールドアクターは逆の意味でいつもどおり。発汗してうるさい。パドックを見てもわからないので気にしないことにする。サウンズオブアースはいまいち。この馬は、いいときは外を回って体を大きく見せてくれるのだが、今回は気配がそれほどなく、内側をのんびりと歩いていた。
レース。フラガラッハが若干出遅れ。ホッコーブレーヴも行き脚つかず。逃げ馬不在で、ゴールドアクター陣営の「場合によっては逃げてもよい」というコメントがあったため、ハナを切る馬に注目していた。実際にゴールドアクターが好スタートから先頭を伺う。内からサウンズオブアースが並んでいく。さらに内からディサイファ。結局ディサイファが先頭に立ち、サウンズオブアースは2番手へ、その外に少し遅れてゴールドアクター、4番手は内でマリアライトが折り合う。経済コースはディサイファとマリアライト、1頭分外をサウンズオブアース、2頭分外をゴールドアクターという展開になった。マリアライトの外にアクションスター、その外にアルバート。馬群は一団。前半の1000メートルを1分5秒台という超スローペースで、馬群は崩れず、外を回す不利は、ゴールドアクター、アルバート、ホッコーブレーヴ。最後の直線、サウンズオブアースがディサイファを交わす。外からゴールドアクター。マリアライトはその外へ持ち出す。ディサイファは失速し、伸びたゴールドアクターが先頭でゴール。サウンズオブアースもしぶとく2着。マリアライトは最後に脚色が一緒になってしまい3着だった。
勝ち時計の2:36.8は、遅すぎる。長距離戦なのでそれほどタイムは重視しないが、2006年以降、良馬場では最も遅い。2012年、ネコパンチが重馬場で勝った2:37.4と0.8しか変わらず、昨年アドマイヤデウスの2:30.2より6秒以上遅い。ただ、昨年のレースは、ゼンノロブロイが2004年有馬記念で記録し、長く更新されていないコースレコード2:29.5に迫る好タイムであり、基本的に32秒前後で決まれば納得感のある距離である。その前提で、純粋にメンバー間の力関係を考えれば、ゴールドアクターの強さは際立つ。58キロを背負ってロスの大きい外を回って勝った。サウンズオブアースは、56キロと恵まれ、勝ち馬の1頭分内を回っての2着。能力に差があると考えていいのだが、この馬はパドックを見る限り本調子ではなく、巻き返しはありそうだ。3着のマリアライトは、小柄な牝馬でありながら55キロを背負っての3着。直線で外に持ち出す若干の不利はあったが、脚色だけを比べると、さすがにこの展開でこれ以上の順位は望めない。このレースが定量戦だったとすると、サウンズオブアースには先着していたと考えてもいいかもしれない。
photo by K.Katayama 本来は1着馬から並べるが、今回は友人が撮影したいい写真をもらったので特別に前へ。 マリアライトはきれいな馬で、いつも良く見せてくれる。 |
ゴールドアクターはいつもこんな感じ。ゼッケン下発汗もいつもどおり。 |
サウンズオブアース。今回はいまいちなパドックだった。 |
ディサイファは毛ヅヤが美しく、良く見せてくれたのだが・・・。 |
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