本記事は、2025年9月28日に中山競馬場芝1200mで開催される3歳上定量 G1競走「スプリンターズステークス」(スプリンターズS)の追い切り評価です。
A評価
ルガルを2週連続A評価しました。1週前は川田騎手が騎乗。坂の中盤で目の前を行かせた相手の隣に持ち出すと、まだ若干重めの動きながらバランス良く駆けて力強く先着しました。今週は荒れた馬場をものともせず、単走で馬なりにスムースな伸びを見せてくれました。好状態でレースへ向かえそうです。
B+評価
ヤマニンアルリフラが次点。1週前はプラス評価にギリギリながら比較優位という判断でした。前膝がもう少し上がるとより良いものの、弾力性のある着地と蹴りを好感しました。そして迎えた今週は、文句のないプラス評価です。1週前より弾力性が増し、重心も低くなり、ほぼ持ったままで相手を軽々と抜き去り、涼しい顔でゴールしました。
その他注目馬
香港から参戦の
ラッキースワイネスは中山芝コースで調整。走りの素軽い大型馬で、球節の可動域が広く繋が長いため、蹴りにキレを感じます。左手前で左の前膝は上がっているため坂は大きな問題にならなそうです。
ジューンブレアは1週前に弾力性の高い脚元で栗東坂路を楽に登坂。今週はCW追いです。鞍上は終始手綱を引いていたため動きは見映えしませんでしたが、ゴール前に緩めると四肢の可動域が広がりスムースな好フォームになりました。テンションを上げすぎない調教内容も良いです。
ピューロマジックは1週前の栗東坂路で体幹の安定した走り。やや上に跳ぶ傾向は見られますが、軸がぶれないため大きな減点材料にはなりません。今週はCWで併せ馬。相手を目の前に置いてがまんさせ、体力を消耗したために終いいまいち弾けませんでしたが、ゴール後並ぶところまではやりました。この調教で「やっぱり逃げた方が良い」と判断するのか「控える練習をしたので本番でも」となるのか興味深いです。
ヨシノイースターは栗東坂路のラチ側をまっすぐに登坂。中盤に1完歩後脚を取られてヒヤッとしましたがすぐに立て直しました。体の向きはまっすぐで集中力も高く好状態です。
トウシンマカオは1週前、美浦坂路の外ラチ一杯を活気十分に駆け上がってきました。重心の高さは気になりましたが1週前としては十分な動きでした。今週は美浦坂路の真ん中内目で併せ馬。外の相手と並んで駆け、余裕をもって先着しました。重心は相変わらずいつもより高く、1週前に比べると活気が少し落ちた印象ですが、体幹は安定して仕上がりは良さそうです。
ナムラクレアは1週前、併走馬を徐々に引き離して実質単走になる圧倒的な内容の反面、ちょこまかとした動きは見栄えせずB評価までという評価。ただ、今週は力感が出てきました。手前側の左前肢の着地から蹴りまでの動きが良く、そこを起点に推進力が生まれています。
ママコチャは判断の難しい走りです。内容は軽く負荷はかかっていません。左の前膝がやや硬い点も気になります。とはいえ重厚感のある着地で力感は十分で悪くはありません。
全頭評価
枠番 |
馬番 |
馬名 |
性齢 |
斤量 |
騎手 |
評価 |
1週前 |
1 | 1 | ピューロマジック | 牝4 | 56.0 | 松山 | B | B |
1 | 2 | ヨシノイースター | 牡7 | 58.0 | 内田博 | B | - |
2 | 3 | ダノンマッキンリー | 牡4 | 58.0 | 横山典 | C | C |
2 | 4 | ママコチャ | 牝6 | 56.0 | 岩田望 | B | - |
3 | 5 | カンチェンジュンガ | 牡5 | 58.0 | 坂井 | C | C |
3 | 6 | ナムラクレア | 牝6 | 56.0 | ルメール | B | B |
4 | 7 | サトノレーヴ | 牡6 | 58.0 | モレイラ | B- | - |
4 | 8 | ペアポルックス | 牡4 | 58.0 | 松若 | C | - |
5 | 9 | ドロップオブライト | 牝6 | 56.0 | 丹内 | C | - |
5 | 10 | ラッキースワイネス | セ7 | 58.0 | リョン | B | - |
6 | 11 | トウシンマカオ | 牡6 | 58.0 | 横山武 | B | B |
6 | 12 | ヤマニンアルリフラ | 牡4 | 58.0 | 団野 | B+ | B+ |
7 | 13 | ジューンブレア | 牝4 | 56.0 | 武豊 | B | B |
7 | 14 | カピリナ | 牝4 | 56.0 | 戸崎圭 | B- | B- |
8 | 15 | ルガル | 牡5 | 58.0 | 川田 | A | A |
8 | 16 | ウインカーネリアン | 牡8 | 58.0 | 三浦 | B | B- |