日本ダービー 2020 レース回顧

2020年6月2日火曜日

着順 馬番 馬名 性齢 斤量 タイム 評価 人気
15コントレイル牡357.02:24.1B1
212サリオス牡357.02:24.6B-2
36ヴェルトライゼンデ牡357.02:24.9B10
41サトノインプレッサ牡357.02:24.9B9
513ディープボンド牡357.02:25.0B8
611ガロアクリーク牡357.02:25.0B7
77ブラックホール牡357.02:25.0C17
83ワーケア牡357.02:25.1B3
914マイラプソディ牡357.02:25.2B+11
108ビターエンダー牡357.02:25.2B13
1115サトノフラッグ牡357.02:25.3B-4
1210コルテジア牡357.02:25.4A14
139ダーリントンホール牡357.02:25.5B+5
1417ヴァルコス牡357.02:25.5B6
154レクセランス牡357.02:25.7C18
1616マンオブスピリット牡357.02:26.0B-16
1718ウインカーネリアン牡357.02:26.2B15
182アルジャンナ牡357.02:26.3B12


総評


A評価1頭、B+評価2頭。1週前にコントレイルとサトノフラッグをB+評価しており、2週連続プラス評価はコルテジアのみ。サリオスは2週連続B-で、ヴェルトライゼンデは2週連続B評価。さすがにダービーで良く見えた馬が多く、そのあたりはコメントで拾えるようにはしていたのだが、いまいち参考にならない結果になってしまった。
 

パドック


コントレイルはよほどのことがない限り圧勝すると考えていて、問題なければ1番手評価するつもりだった。パドックでは落ち着いて歩けていて、雰囲気が父にそっくりだ。2番手はレクセランス。この馬は皐月賞でも取り上げて惨敗したのだが、形が好みなこともあり、良く見せる。今回は最低人気だったが、前走時以上に良く見えた。そして今回も負けた。ディープボンドは京都新聞杯から間隔が詰まっていて輸送もあったが+2キロ。気配も良く、3番手。サリオスは切るつもりだったが、-8キロの馬体は良い意味ですらりと見せていて、動きはやわらかだった。3着ヴェルトライゼンデはコントレイルの後ろでしっかり踏み込めていたが、背中の上下動が気になり、取り上げられなかった。追い切り高評価組のコルテジアは周りと見比べるといまいち見栄えせず。マイラプソディーは動きが少し重く後脚にボロがついていたことも気になった。

ポイント


大外からウインカーネリアンの逃げ。意図的なのかどうなのかはわからないが、ノースヒルズの2頭、コルテジアとディープボンドが先行してコントレイルの露払いを務める形になり、コントレイルは内のポジションをキープして先行集団の真ん中。ペースはスローになり、向こう正面でマイラプソディが動く。一気に先頭に立ったのだが、10頭分以上外を回して押し上げた。連れてサトノフラッグも上がりかけたが行かず、後方のまま。穿った見方をすれば、横山典騎手がラビットを指示されたものの気に食わず、指示どおりに、ただしおかしなやり方で指示を実行したようにも見えた。隊列は大きく変わらず、サリオスは中団につけ、ヴェルトライゼンデはコントレイルをぴったりマーク。コントレイルは2度動いた。4コーナーで一瞬脚を使ってヴェルトライゼンデに蓋をされないよう1馬身前に出て馬場の真ん中へ。その後は王道の競馬。楽な手ごたえで坂を上り、ゆったりと外目へ出すと、サリオスを十分に引きつけてから軽く追って突き放し、圧倒的な能力を見せつけ完勝した。
 

分析


勝ち時計の2:24.1は、長距離のスローペースであり何とも言えないが、上がりの4Fは11.8-11.3-11.3-11.7。ラストの11.7はコントレイルが終い流してのもの。終始内でじっとしていたとはいえ、このメンバーにライバルは居ない。坂を上ってからサリオスを1完歩ごとに引き離した末脚も際立っていたが、4コーナーでヴェルトライゼンデをすっと振り切った脚に感動した。その直後に全くロスなく手前を替えると、楽に外目へ持ち出して、長い直線を右手前のまま駆け抜けた。スタミナも十分だ。秋により強くなった姿を見たいと願う反面、事故のリスクのあるレースを使うより、いますぐ引退して種牡馬になってほしいと考えてしまうほど強かった。その意味でも、午前中に少し雨が降ったこともあり、全体のタイムが抑えられたことは幸運だったのではないだろうか。2着サリオスは十分に強いのだがコントレイルには勝てそうにない。とはいえ、コントレイル以外には負けそうにない。3着ヴェルトライゼンデはがんばったが、スムースならサトノインプレッサが3着だっただろう。直線で外目に出し、前があかず内に進路を切り替えての猛追。ダービー初騎乗の坂井騎手は立派に追った。展開には運もあり、今回は不運に見舞われたわけだが、正しく判断して最善の挽回策を採った。批判する人たちも居るが、9番人気の馬だ。あきらめて追ったふりだけをする人や、右往左往して判断できずそのままレースが終わってしまう人も居るが、そうではなかった。外へ出したことも理解できる。逃げた2頭が脚をなくして下がってくると読み、前のアルジャンナを抜かなければならないと考えれば、内でじっとしているリスクの方が高いだろう。昨年は重賞3勝。次のチャンスは巡ってくる。

評価詳細へ
https://jp-horse-breaking.blogspot.com/2020/05/Derby.html

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