着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 16 | ミライヘノツバサ | 牡7 | 54.0 | 3:31.2 | B | 16 |
2 | 14 | メイショウテンゲン | 牡4 | 55.0 | 3:31.2 | B- | 3 |
3 | 1 | オセアグレイト | 牡4 | 54.0 | 3:32.0 | A | 2 |
4 | 6 | レノヴァール | 牡5 | 54.0 | 3:32.0 | B | 4 |
5 | 11 | タイセイトレイル | 牡5 | 55.0 | 3:32.5 | B | 5 |
6 | 9 | ステイブラビッシモ | 牡7 | 52.0 | 3:33.1 | B- | 15 |
7 | 7 | タガノディアマンテ | 牡4 | 55.0 | 3:33.3 | B+ | 1 |
8 | 10 | サトノティターン | 牡7 | 57.0 | 3:33.5 | B+ | 11 |
9 | 13 | ヴァントシルム | 牡6 | 55.0 | 3:33.7 | D | 7 |
10 | 2 | ウインテンダネス | 牡7 | 56.0 | 3:34.0 | - | 14 |
11 | 3 | ポポカテペトル | 牡6 | 55.0 | 3:34.2 | - | 8 |
12 | 4 | ロサグラウカ | 牝5 | 52.0 | 3:34.3 | - | 9 |
13 | 5 | リッジマン | 牡7 | 57.0 | 3:35.1 | B | 12 |
14 | 8 | アドマイヤジャスタ | 牡4 | 54.0 | 3:35.4 | B- | 13 |
15 | 12 | ダノンキングダム | 牡6 | 54.0 | 3:35.9 | - | 10 |
16 | 15 | バレリオ | 牡5 | 54.0 | 3:37.5 | C | 6 |
総評
A評価1頭、B+評価2頭。 A評価オセアグレイトは3着にがんばったが、2着メイショウテンゲンはマイナス評価。単勝3万馬券を演出したミライヘノツバサは4F追いである点は気になったが動きは良く、コメントから拾えていた人は居たかもしれない。
パドック
現地で観戦。基本的にヴァントシルムしか見ていなかったが、愛馬の出るレースは人気サイドが良く見えるかどうかは気になるのでチェックする。1番人気タガノディアマンテは前と離れていていまいち良く見えない。斤量も53キロから55キロへと2キロ増加で、川田騎手が乗るとはいえ前走時も同じ騎手。過剰人気と判断した。そのほか良く見えたのはタイセイトレイルとレノヴァールあたり。ヴァントシルムのパドックは、これまで最も良く見えたのがサンシャインS(4着)時で、それに比べると落ちるけれど悪くはないという印象。勝ったミライヘノツバサは左前肢だけを大きく前に伸ばしていて、左右のバランスが悪く、パドックでは全く良く見えなかった(不思議なことに、映像で観るとそうでもない)。
ポイント
ヴァントシルムはゲートを出たが、スタート直後に右に跳び、メイショウテンゲンに接触。ただしそこから挽回し、1週目向こう正面では3コーナーの手前までに先行集団に取り付き、コーナーは外をスムースに追走。スタンド前でアドマイヤジャスタが交わしていっても折り合いはつき、前後左右に馬を置いて落ち着いて運ぶ理想的な展開になった。馬群は先行、中団に2分され、1番人気タガノディアマンテは後方にポツンと1頭。直線。ヴァントシルムはスルスルと抜け出し、抜群の手ごたえで先頭に並びかける。そこまでは理想的な展開だった。しかし、残り300メートル地点で失速し、デムーロ騎手は流してレースを終えた。原因として、3つの可能性が考えられる。まず、そのタイミングでレノヴァールに寄せられて進路が狭くなったこと。精神的に何かあったのかもしれない。次に、単純にバテた可能性。そして、最後に、ミライヘノツバサの鞍上である木幡巧騎手のムチを嫌がった可能性だ。これが最も大きいのではないかと考える。彼はミライヘノツバサへ殴るようなステッキを何度も入れ、馬のリズムを無視して手綱をしごいていたが、その課程でムチがヴァントシルムに当たっているように見える。これはおそらく意図的なものだろう。勝ったミライヘノツバサは内を抜けて外へ斜行した大味な競馬。ただこれはおそらく馬のせいではない。馬は強かった。
分析
勝ち時計の3:31.2は、長距離なので何とも言えないが、連年並み。3分31秒台で決まることが多く、平均よりは速いタイムだ。勝ったミライヘノツバサは強かったが、木幡巧騎手のステッキの使い方には問題がある。抜けてからの斜行で戒告処分は受けたが、問題は斜行ではなく、大きくステッキを外に振って隣の馬を威嚇する行為だ。そして、他馬をムチで威嚇するために馬を斜行させているように見える。ヴァントシルムにしろ、レノヴァールにしろ、半馬身前へ出られると、顔の前を通るようにステッキを使われてしまう。抜いた後ならまだいいかもしれないが、後方から迫ってくる馬にも同様の行為をする。ただ、メイショウテンゲンの池添騎手はわかっていたようで、馬の勝負根性もあった。目の前にステッキが来ないように少し外へ誘導。ひるまず加速させてから馬体を寄せ、木幡巧騎手の腕の可動域を制限した。接戦になったのはそのためだ。机上の計算では、ミライヘノツバサにまともな騎手が乗っていれば、まっすぐに走らせて半馬身差で勝っていたと考えられる。そして、おそらく3着はオセアグレイトでなくレノヴァールだったのではないだろうか。なお、映像を見ればわかるのだが、木幡巧騎手は鞭の使用について、「肩より上方に腕を上げての使用」および「過度に頻発しての使用」(12回以上と言われているが厳密ではない)の2つの制裁基準をクリアしている。しかし、それにより制裁を受けたかどうかはわからない。
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https://jp-horse-breaking.blogspot.com/2020/02/Diamond-Stakes.html