着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | ノームコア | 牝4 | 55.0 | 1:30.5 | A | 5 |
2 | 9 | プリモシーン | 牝4 | 55.0 | 1:30.5 | B+ | 4 |
3 | 3 | クロコスミア | 牝6 | 55.0 | 1:30.6 | B | 11 |
4 | 6 | ラッキーライラック | 牝4 | 55.0 | 1:30.6 | B | 1 |
5 | 11 | アエロリット | 牝5 | 55.0 | 1:30.9 | B | 2 |
6 | 10 | ミエノサクシード | 牝6 | 55.0 | 1:31.1 | C | 17 |
7 | 17 | サウンドキアラ | 牝4 | 55.0 | 1:31.2 | B+ | 15 |
8 | 7 | ミッキーチャーム | 牝4 | 55.0 | 1:31.2 | B- | 6 |
9 | 16 | ソウルスターリング | 牝5 | 55.0 | 1:31.2 | B | 8 |
10 | 14 | レッツゴードンキ | 牝7 | 55.0 | 1:31.2 | B | 13 |
11 | 2 | レッドオルガ | 牝5 | 55.0 | 1:31.4 | B- | 3 |
12 | 8 | デンコウアンジュ | 牝6 | 55.0 | 1:31.4 | B- | 10 |
13 | 13 | サトノワルキューレ | 牝4 | 55.0 | 1:31.7 | B | 14 |
14 | 1 | アマルフィコースト | 牝4 | 55.0 | 1:32.0 | B | 12 |
15 | 18 | フロンテアクイーン | 牝6 | 55.0 | 1:32.2 | B | 9 |
16 | 12 | ワントゥワン | 牝6 | 55.0 | 1:32.2 | C | 16 |
17 | 5 | メイショウオワラ | 牝5 | 55.0 | 1:32.4 | B | 18 |
18 | 15 | カンタービレ | 牝4 | 55.0 | 1:32.5 | B | 7 |
総評
A評価1頭、B+評価2頭。1週前にカンタービレをA評価、アエロリットをB+評価しており、プラス評価は合計5頭。2週連続プラスは、連続A評価のノームコアのみだった。そして、そのノームコアが5番人気で1着。2着プリモシーンはB+評価。3着クロコスミアはB評価だったが、まずまず参考になったのではないだろうか。
パドック
切る予定だった人気馬が良く見えるパドックだった。最も良く見えたのは2週連続B-評価の3番人気レッドオルガ。次点は本追い切りB-評価のミッキーチャーム。1番人気ラッキーライラックも良く見えた。勝ったノームコアも良い。一方、2着プリモシーンはテンション高くあまり強調できない。3着クロコスミアは悪くはないが良くもなく、気合い乗りなのかどうなのか微妙なテンションだった。
ポイントヴィクトリアマイル、レッドオルガが外を通って踏み込みしっかり。ミッキーチャームが最後尾で気合い乗り良し。1番人気ラッキーライラックはゆるめですが体を大きく使えています。ノームコアがかちっと好歩様。アエロリットはテンション高いですが脚元力強いです。— jphb (@jphb_oikiri) 2019年5月12日
アマルフィコーストが楽に先頭に立ち、クロコスミアが追う。それを一気にアエロリットが交わして3コーナーで2馬身差の逃げ。4コーナーではスルスルと2番手外の好位置につけたミッキーチャームに3馬身差をつけ、ペースをゆるめず直線へ。最後までしっかり走りきったが、後続から4頭が伸びてくる。坂上でラッキーライラックがアエロリットをとらえると、その外からノームコアが差し切った。2着はさらに外から迫ったプリモシーン。内を伸びたクロコスミアが3着に入った。
分析
勝ち時計の1:30.5は、日本レコード。ストロングリターンの1:31.3を0.8上回り、このレースとしては2016年ストレイトガールの1:31.5を1秒更新するとんでもないタイムになった。これを演出したのがアエロリットで、1000メートル通過タイムは56.1という超ハイペース。1400メートル通過時点のラップ1:18.8。前日京王杯SCでタワーオブロンドンが記録した1:19.4を上回った。東京競馬場は残り200メートルが平坦であり、凄まじい時計だ。勝ったノームコアは、横から見ると直線窮屈な位置から外に出して追い出したように見えるが、そうでもない。確かに直線に入ると前は壁だった。そこでレーン騎手は外に寄せると、同じタイミングでカンタービレは締めず外へ2頭分ほどよれた(このタイミングでデムーロ騎手は追うのをやめた。何もなければいいが)。ノームコアは出来たスペースを難なく取ることができ、本来前を塞いでいたラッキーライラックが内へ行ったために目の前にスペースが出来た。勝つときとはそのようなもので、目の前のスペースをまっすぐに伸びることができる極めてスムースな直線だった。抜け出してからラッキーライラックに寄られて少し外の方向へ走ったが、それを除くとまっすぐに走れている。今回はロスの大きかった馬はおらず、能力も上位だろう。外を迫ったプリモシーンは、ラッキーライラックの動きで若干余波を受けたが、それほど大きなロスにはならなかった。僅差とはいえ上がり3F33.0は最速だ。一方、ラッキーライラックはまっすぐに走っていれば3着だった。この馬は前を交わすときはまっすぐ走れるが、後ろから交わされそうになると相手の方へ寄っていく傾向が強い。今回は、抜かれそうになる事象が連続して起きたことと、外に張るのを制御するために石橋騎手がステッキを持ち替えるタイミングが一致したために、騎手が制御できなかったと見られてしまうかもしれないが、馬の勝負根性が悪い方に出てしまった結果だろう。3着クロコスミアは戸崎騎手の最高の騎乗。前へ行けたがペースを読んで控え、カーブは最内で回し直線に向くタイミングでも控えてラッキーライラックの内にポジションを取る。連れて上がって外目で伸びる最高のポジションを確保すると、そこをまっすぐに走らせた結果の3着だった。
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http://jp-horse-breaking.blogspot.com/2019/05/VictoriaMile.html