NHKマイルC 2019 レース回顧

2019年5月8日水曜日

着順馬番馬名性齢斤量タイム評価人気
117アドマイヤマーズ牡357.01:32.4B2
218ケイデンスコール牡357.01:32.5B14
310カテドラル牡357.01:32.5B7
43ダノンチェイサー牡357.01:32.7B+3
5(降着)7グランアレグリア牝355.01:32.7A1
68ヴァルディゼール牡357.01:32.8B8
714ハッピーアワー牡357.01:32.8B-10
816トオヤリトセイト牡357.01:32.8B-16
912ワイドファラオ牡357.01:32.8B9
106グルーヴィット牡357.01:32.9B+4
115マイネルフラップ牡357.01:32.9B15
122プールヴィル牝355.01:33.0B12
1313ファンタジスト牡357.01:33.3B6
141クリノガウディー牡357.01:33.5B-13
1515ヴィッテルスバッハ牡357.01:33.7B5
164イベリス牝355.01:33.8B-11
179ミッキーブラック牡357.01:33.8B-17
1811ロードグラディオ牡357.01:34.2B18


総評
A評価1頭、B+評価2頭。加えて1週前にプールヴィルをA評価、ワイドファラオをB+評価しており、プラス評価は合計5頭。しかし、結果はB評価の3頭で決まってしまった。ただ、2着の14番人気ケイデンスコールは朝日杯FSのレース回顧で今後の成長を期待できる馬としてとりあげており、パドックでも良く見えた。
スポンサーリンク

パドック
良く見える馬の多いパドックで、1番手をどの馬にするか悩ましかった。いま見直してもワイドファラオは良く見せてくれる。今回の敗戦でダート路線に進む可能性があり、それもまた楽しみだ。ケイデンスコールは全体的に芯が通ってきた印象で、まだ成長しそう。トオヤリトセイトはやわらかで雰囲気のいい馬だ。ヴァルディゼールはトモも丸く馬体も見栄えする。勝ったアドマイヤマーズは、可もなく不可もない印象でそれほど良くは見えなかった。カテドラルはマイル戦とはいえかなり入れ込んでいた。
ポイント
イベリス、プールヴィル、クリノガウディーの3頭が激しくハナを争う。向こう正面でクリノガウディーがよれてプールヴィルはダメージを受けた。グランアレグリアはその後ろで、外からワイドファラオにプレッシャーをかけられ続ける。カーブでワイドファラオが前に行き、連れて外からトオヤリトセイトが押し上げると、ワイドファラオの位置をダノンチェイサーが確保。グランアレグリアの進路を合法的に防ぎ、封じ込めた。ペースは速く前崩れの展開で、その後は差し馬が台頭。ダノンチェイサーの外に併せて追い出したアドマイヤマーズは、グランアレグリアがダノンチェイサーにぶつけた余波で若干の不利を受けたがきっちりと脚を伸ばして完勝した。
スポンサーリンク

分析
勝ち時計の1:32.4は、平均以上。32秒台前半が出ていれば十分だろう。ほぼすべての馬がグランアレグリアを基準にレースを組み立てていたようだ。先行できる馬は、彼女より前で立ち回ることに勝機を見いだし、そのためにペースが上がって接触もあった。積極的に絡んでいったのは2頭。やろうと思えば先行できたと考えられるワイドファラオは向こう正面から3~4コーナー中盤まで終始グランアレグリアの半馬身後ろにつけ、ポジションを制限してプレッシャーをかけ続けた。ワイドファラオが早めに仕掛けると、ダノンチェイサーが蓋をする。内田騎手と川田騎手が示し合わせていたのではないかと思えるほど、執拗なマークだった。勝ったアドマイヤマーズは、ダノンチェイサーと同様のレースプランだったと考えられ、ダノンチェイサーが積極的に動いたために難しい役割を任せて漁夫の利を得た勝利であるとも言える。今回は、ダノンチェイサーが大きな不利を受けたため、絶対的な能力値の比較は難しいが、ポジションが逆であれば、着順も逆だった可能性もある。ケイデンスコールは外枠の不利をむしろ強みに変えた。リラックスして外を追走し、自分のレースをすればいいと開き直り、外の伸びる馬場もあって末脚はキレた。この馬はトモがさらに成長しそうで、今後どのような体型になっていくのか楽しみだ。カテドラルは、内を突いての3着。狭いところを抜けてきたアブドゥラ騎手の好騎乗だったが、最後はまっすぐに走らせたかった。抜けてからアドマイヤマーズを追いかけて斜めに走ったぶんのロスがあり、同距離をまっすぐに同スピードで走ると仮定した単純計算なら2着馬との差は逆転できていた。このあたりは勝負根性とのトレードオフで難しいところだが。ルメール騎手はマークされ続けた中でうまく立ち回っていた。外が伸びる馬場であることを同日のレースですでにつかんでいたために、内に目もくれず出していったのだろう。翌日かしわ記念のレース後コメントで、自分のミスであると認めて馬のせいにしなかったことは潔く、後味の悪さを少しはやわらげてくれた。

評価詳細へ
http://jp-horse-breaking.blogspot.com/2019/05/NHKMileCup.html

             

このブログを検索

Twitterはこちらへ

プッシュ通知を受け取る

QooQ