着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | モズアスコット | 牡4 | 58 | 1:31.3 | D | 9 |
2 | 4 | アエロリット | 牝4 | 56 | 1:31.3 | B | 5 |
3 | 1 | スワーヴリチャード | 牡4 | 58 | 1:31.4 | B | 1 |
4 | 2 | サトノアレス | 牡4 | 58 | 1:31.5 | B- | 7 |
5 | 15 | サングレーザー | 牡4 | 58 | 1:31.5 | B+ | 3 |
6 | 5 | ペルシアンナイト | 牡4 | 58 | 1:31.7 | A | 2 |
7 | 16 | ウインガニオン | 牡6 | 58 | 1:32.0 | B- | 14 |
8 | 14 | リスグラシュー | 牝4 | 56 | 1:32.1 | B+ | 6 |
9 | 9 | レッドファルクス | 牡7 | 58 | 1:32.1 | B+ | 8 |
10 | 7 | ウエスタンエクスプレス | せん6 | 58 | 1:32.3 | B+ | 11 |
11 | 8 | キャンベルジュニア | 牡6 | 58 | 1:32.4 | B | 10 |
12 | 6 | レーヌミノル | 牝4 | 56 | 1:32.5 | B | 15 |
13 | 12 | ヒーズインラブ | 牡5 | 58 | 1:32.7 | B | 12 |
14 | 3 | ダッシングブレイズ | 牡6 | 58 | 1:32.7 | B | 16 |
15 | 11 | リアルスティール | 牡6 | 58 | 1:32.7 | B | 4 |
16 | 13 | ブラックムーン | 牡6 | 58 | 1:32.8 | B+ | 13 |
総評
A評価1頭、B+評価5頭。1週前にダッシングブレイズをA評価しており、ここまでで7頭。さらにコメントで指摘したとおりモズアスコットはD評価だが入れたいとなると8頭がプラス評価。決着はD→B→Bで決まった。
パドック
各馬良く見え、高評価組でいまいちだったのはウエスタンエクスプレス、レッドファルクス、ブラックムーンの3頭だけ。一方、評価はそれほどでなかった2頭が極めて良く見えた。それがアエロリットと大穴ウインガニオン。アエロリットは最後尾。集中力高く、気配が抜群に良かった。もう1頭のウインガニオンは2人引きで気合い乗り良し。トモの厚みもあり、穴に期待してしまった。A評価ペルシアンナイトはすらりとしたシルエットの美しい馬。リスグラシューも目立った。勝ったモズアスコットはいつもより落ち着いていて、これを良いと見るべきか気合い不足と見るべきか難しかった。結果は良い方に出た。
ポイント
サトノアレスが出遅れ、ブラックムーンは行き脚つかず。ポンと出たレーヌミノルが2番手で折り合い、ウインガニオンが押して先頭に。馬群はマイル戦にしては縦長になった。直線。前からすっと斜めに馬群が開いたため、後方追走勢は大外に振られる形になった。中団より後ろに居た馬で、ポジションをキープしてタイトにコーナーを回り、内側を狙った馬はモズアスコットとダッシングブレイズだけ。ダッシングブレイズは失速したが、モズアスコットは運にも恵まれた。追い出してからスワーヴリチャードが内によれ、進路がなくなったのだがレーヌミノルと接触して今度は外へ。レーヌミノルは失速しつつ内に行ってくれたため前がぽっかりあいた。そこをロスなく伸びて1着でゴール。“レースを使った追い切り”が功を奏した。
分析
勝ち時計の1:31.3は、2012年ストロングリターンに並ぶレコードタイ。勝ったモズアスコットは運もあったが能力も高いのだろう。藤澤厩舎の3頭回避が正式発表されたのは5月30日であり、前走わざと負けたわけではなさそうだが、レースでは全く無理をさせていなかった。ここに出られなくてもパラダイスSやサマーマイルシリーズなど賞金加算の選択肢は豊富で、陣営の戦略の勝利でもあるだろう。2着アエロリットはまた落鉄したらしい。それで2着なのは立派で、今後狙いのレースでエクイロックスを試してくるかもしれない。3着スワーヴリチャードはまっすぐに走れていれば2着はあった。サトノアレスは強い競馬。唯一外を通って伸びてきた。上がり3Fも最速タイ。前目につけることもできる馬で、出遅れが響いた格好だ。リスグラシューは末脚不発。前走の教訓を生かしてか、4コーナー手前から仕掛けたがコースロスも大きかった。
悲惨だったのはペルシアンナイトの位置取り。直線にはモズアスコットの前で入れたのだが、前のキャンベルジュニアとスワーヴリチャードが壁に。右隣にウエスタンエクスプレスが居て、左に行こうにもそこはモズアスコットが伸びてきたコース。一瞬の判断でキャンベルジュニアの右側をすり抜けようとしたが、レーヌミノルとぶつかったスワーヴリチャードが外に大きくよれ、その余波でキャンベルジュニアも外に1頭半分ほどよれたため、前が再び壁に。最後はモズアスコットの通った進路を取らざるをえなかった。タイムが速くこの時計に対応できたかどうかはわからないとはいえ、川田騎手が素直に謝罪コメントを出したとおり、追えていれば結果はわからなかった。「直線で道をつくることができなかった」というコメントが興味深い。進路は開くものではなく、つくるものなのだ。最近もいろいろ試しているようで、結果が出ないレースも多くそのたびにお金が減るのだが、温かく見守っていきたい。
評価詳細へ
http://jp-horse-breaking.blogspot.com/2018/06/YasudaKinen.html