着順 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | タイム | 評価 | 人気 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ペルシアンナイト | 牡3 | 56 | 1:33.8 | B+ | 4 |
2 | 11 | エアスピネル | 牡4 | 57 | 1:33.8 | B | 2 |
3 | 4 | サングレーザー | 牡3 | 56 | 1:33.9 | B- | 7 |
4 | 9 | レーヌミノル | 牝3 | 54 | 1:34.0 | B+ | 10 |
5 | 12 | イスラボニータ | 牡6 | 57 | 1:34.1 | B | 1 |
6 | 1 | ブラックムーン | 牡5 | 57 | 1:34.1 | B | 17 |
7 | 10 | クルーガー | 牡5 | 57 | 1:34.1 | B | 8 |
8 | 7 | レッドファルクス | 牡6 | 57 | 1:34.2 | A+ | 3 |
9 | 13 | グランシルク | 牡5 | 57 | 1:34.3 | B+ | 9 |
10 | 15 | ムーンクレスト | 牡5 | 57 | 1:34.6 | B | 18 |
11 | 14 | ガリバルディ | 牡6 | 57 | 1:34.7 | B | 15 |
12 | 5 | サトノアラジン | 牡6 | 57 | 1:34.7 | A | 5 |
13 | 6 | ダノンメジャー | 牡5 | 57 | 1:34.7 | B+ | 16 |
14 | 3 | ヤングマンパワー | 牡5 | 57 | 1:34.8 | B- | 12 |
15 | 8 | マルターズアポジー | 牡5 | 57 | 1:34.9 | A | 6 |
16 | 2 | アメリカズカップ | 牡3 | 56 | 1:35.0 | C | 13 |
17 | 16 | ウインガニオン | 牡5 | 57 | 1:35.4 | B- | 11 |
18 | 17 | ジョーストリクトリ | 牡3 | 56 | 1:35.5 | B | 14 |
総評
A+評価1頭、A評価2頭、B+評価3頭。1週前プラス評価の各馬は、すべて本追い切りもプラス評価で、合計6頭がプラス評価。A評価以上は1週前A評価のペルシアンナイトを含めて4頭で、そのペルシアンナイトが1着。しかしA+評価レッドファルクスは後述する疑問の騎乗で敗れ、3着にマイナス評価のサングレーザーが入ったため、あまり参考にならなかったかもしれない。
パドック
A+評価レッドファルクスは後脚の動きが硬めで体も少しゆるく見えたが、それで評価を下げるほど悪くはない。活気のある周回だった。サトノアラジンは飛節のクッションはそれほど効いていないのだが、ゆったり堂々と歩けていた。マルターズアポジーは発汗見られず気合いも乗っているが、このメンバーに入ると埋没する印象。ペルシアンナイトは舌を出すシーンは見られたが気合い乗り良く物見をしそうでしない好気配だった。2着エアスピネルは外目を集中して抜群の気合い乗り。3着サングレーザーはいまいち。後脚の踏み込みで左右のバランスが少しずれていて、動きも硬かった。みなさんさすがに良く見えたが、中でもレーヌミノルが外をリズム良く歩けていて面白そう。そのほか、ブラックムーンとムーンクレストが目立った。
ポイント
スタートはそろった。マルターズアポジーはその中では若干立ち後れ気味ながら、すっと先手を奪う。3コーナーでリードは1馬身。直線。マルターズアポジーのリードはそのまま1馬身。直線で最内に進路を取り、外からダノンメジャーとムーンクレストがかぶせてくるが、先行勢は伸びない。その外からレーヌミノルが先頭に立つ。さらに外からエアスピネルが伸びる。先頭に立ったがそれを目標にペルシアンナイトが差しきった。
分析
勝ち時計の1:33.8は、いまいち。ただ、今年は馬場の内側がかなり荒れていて、土曜の開催から内は全く伸びなかった。ペルシアンナイトは、弟C.デムーロ騎手のサポートを含めたM.デムーロ騎手の完璧な騎乗と戦略によって勝ったと考えられる。道中は後方の内でロスなく進め、直線ですっと最も伸びる場所に持ち出した。包まれるリスクはあったがそこはチームオーダーで、前にC.デムーロ騎手のレッドファルクスが居る。4コーナーではぴたりとレッドファルクスの後ろにつけ、内回りコースとの合流点でレッドファルクスはなぜか内に切れ込む。そのタイミングで追い出し、開いた弟のスペースを生かして外に出すと、エアスピネルの通ってきた最高のコースにロスなく進出し、差しきった。エアスピネルのムーア騎手も完璧な騎乗で最高のコースを選んだが、その1頭分外とはいえコースロスの差が末脚の差につながった。レッドファルクスは内に入ったが結局最後は外に持ち出し、それほど包まれたわけではないにもかかわらず、直線でコースロスをした。外にスペースはあったわけで、内に入れた時点で外に出していれば結果は違った可能性はある。見えない相手のために進路を作るにあたっては、「内回りコースとの合流点でインへ」と指示しておけば簡単だろう。あからさまな兄弟の連携プレイに見えるのだが、そこまで読むのも馬券を買う楽しみの1つではある(出資者は怒っていいと思うけれど)。サングレーザーの福永騎手が直線斜行で制裁。それほどひどい斜行ではなく、あの程度で戒告する必要もなかったのではないか。ただ、エアスピネルが一瞬外に流れそうになったために余計に外に膨らんだことが結果的にペルシアンナイトをサポートしてしまった。そこに1頭分のスペースが出来なければ、結果は違っていたかもしれない。メディアはM.デムーロ騎手を絶賛している。しかし今回のレースは、美しい勝ち方であると信じにくい。ルール上許されるわけだから、ほかの騎手は今週以降、全力で潰しにいってほしい。
評価詳細へ
http://jp-horse-breaking.blogspot.jp/2017/11/MileChampionship.html