本記事は、2022年5月8日に東京競馬場芝1600mで開催される「NHKマイルカップ」(NHKマイルC)の追い切り評価です。
A評価
トウシンマカオは1週前の段階で「当週にこのような内容であればA評価しよう」と想像していたとおりの動きと内容でした。1週前でガス抜きできたようで、今週は軽く促す程度。終い詰められ相手とほぼ併入しましたが、ゴール後も力みなく長く並走して前へ出させませんでした。理想的な調整過程を経てきたようで、あとは能力が足りるかどうかだけでしょう。もう1頭、
インダストリアもA評価に足る動きです。発汗は多めですが気合乗りは抜群。鋭い脚を長く使えています。
B+評価
セリフォスは口元の泡が気になりますが、前脚の着地がパワフルで体も筋肉質で見栄えします。現時点での完成度が最も高いのはこの馬でしょう。
フォラブリューテはコーナーリングの際に少しバタバタするところは見られましたが、直線に入ると隣の馬をあおる勝負根性を見せ、パワフルに伸びて2頭を競り落としました。
アルーリングウェイは終いに手前を替えてもう一伸びし、アタマ差先着。集中力高くスムースな伸びを見せてくれました。
その他注目馬
ステルナティーアは直線だけさらりと。持ったままスムースに伸び、きっちり内と併入。ゴール後外もとらえました。1週前良かったので、これで十分でしょう。
ダノンスコーピオンは気配も動きも良いです。ただ、体の軸が中心より右寄りにあり、前脚と後脚がどちらも右が強い点には若干注意が必要かもしれません。教科書的には、このような動きの馬は右回りのコーナーリングで有利になります。今回は左回りですがワンターン。動きは上位で、コースをこなせれば。
ソネットフレーズは出資馬なので評価不能のD評価です。1週前と同様の内容で、横山武史騎手がまたがってくれました。今週も舌を出していること以外は問題なさそうで、前進気勢は十分です。脚部不安でクイーンCを使えませんでしたが、能力は十分に足りるはずで、後脚の伸びやかさは目を引きます。がんばってくれるはずです。
全頭評価
枠番 |
馬番 |
馬名 |
性齢 |
斤量 |
騎手 |
評価 |
1週前 |
1 | 1 | マテンロウオリオン | 牡3 | 57.0 | 横山 典弘 | B- | B |
1 | 2 | ソネットフレーズ | 牝3 | 55.0 | 横山 武史 | D | D |
2 | 3 | ソリタリオ | 牡3 | 57.0 | 鮫島 克駿 | B- | - |
2 | 4 | セリフォス | 牡3 | 57.0 | 福永 祐一 | B+ | B+ |
3 | 5 | キングエルメス | 牡3 | 57.0 | 坂井 瑠星 | B- | - |
3 | 6 | トウシンマカオ | 牡3 | 57.0 | 戸崎 圭太 | A | A |
4 | 7 | タイセイディバイン | 牡3 | 57.0 | 松若 風馬 | B- | C |
4 | 8 | アルーリングウェイ | 牝3 | 55.0 | 藤岡 佑介 | B+ | B- |
5 | 9 | ダンテスヴュー | 牡3 | 57.0 | 吉田 隼人 | B | B |
5 | 10 | カワキタレブリー | 牡3 | 57.0 | 菅原 明良 | B- | C |
6 | 11 | インダストリア | 牡3 | 57.0 | D.レーン | A | B |
6 | 12 | セイクリッド | 牝3 | 55.0 | 菊沢 一樹 | C | - |
7 | 13 | ジャングロ | 牡3 | 57.0 | 武 豊 | C | - |
7 | 14 | フォラブリューテ | 牝3 | 55.0 | 大野 拓弥 | B+ | - |
7 | 15 | オタルエバー | 牡3 | 57.0 | 横山 和生 | B- | B- |
8 | 16 | プルパレイ | 牡3 | 57.0 | M.デムーロ | B- | B |
8 | 17 | ステルナティーア | 牝3 | 55.0 | 池添 謙一 | B | B+ |
8 | 18 | ダノンスコーピオン | 牡3 | 57.0 | 川田 将雅 | B | - |