2着【B+:9人気】11番 アグネスフォルテ 2:12.7
3着【B+:4人気】9番 ロイカバード 2:12.9
4着【A:2人気】13番 ブラックスピネル 2:13.0
5着【B:3人気】7番 エルプシャフト 2:13.3
6着【B:7人気】3番 エルリストン 2:13.3
7着【映像なし:6人気】4番 スワーヴアーサー 2:13.5
8着【B:5人気】10番 ゼンノタヂカラオ 2:14.0
9着【映像なし:14人気】14番 スズカバーディー 2:14.2
10着【B:13人気】1番 ダンツエイコウ 2:14.6
11着【B-:8人気】5番 ユウチェンジ 2:14.8
12着【C:12人気】12番 フォルテミノル 2:15.1
13着【映像なし:11人気】6番 カルムパシオン 2:15.2
14着【A:10人気】8番 アドマイヤビスタ 2:17.6
A評価3頭、B+評価2頭。A→B+→B+で決まり、読者のみなさまにはある程度の示唆を提供できたかもしれない。追い切り映像のなかったスワーヴアーサーの追い切り時計がかなり良いもので、迷ったのだが、今回はパドックで切った。後述する。
パドック。この日は東京競馬場のS指定で、小さな画面でチェックした。最も良く見えたのはスマートオーディンだった。この馬は、さすがにこのメンバーでは抜けている。堂々と歩き、集中力もある。1番人気でつまらないが、いとも簡単に勝ちそうだった。そしてそうなった。A評価の馬は軒並み良い。B+ではアグネスフォルテが入れ込み気味。ロイカバードはマイナス10キロでチャカつき気味。馬体は問題ないけれど、さっと見た限りではそこまで強調材料もなかった。2着と3着だった。そんなものである。穴では、ダンツエイコウが妙に良く見えた。馬柱からはとても買えないのだが、歩様のバランスが良い。結果は10着だった。追い切り好タイムのスワーヴアーサーは、かなりうるさい。入れ込みもきつい。そもそもタイムだけならB-評価したユウチェンジも相当良いわけで、動いているところを見なければ本当のところはわからない。来たら仕方がない。来なかった。
レース。エルプシャフトが出負け。カルムパシオンが押して先頭に立ち、アグネスフォルテがかかり気味に追う。その後ろにエスリントンとフォルテミノル。スマートオーディンは後方からになった。向こう正面に入って馬群は固まり、その後ろで戸崎騎手が手綱を引っ張りながらスマートオーディンが追走する。エルプシャフトはようやく上がってきて、その後ろ。抜かれて最後方はダンツエイコウ。前半1000は1:00.8。坂の下りでスマートオーディンは外に持ち出し、力が違うと言わんばかりにポジションを押し上げてくる。直線。カルムパシオンは一杯に。アグネスフォルテが粘る。大外からスマートオーディン。中からブラックスピネル。内で粘るアグネスフォルテ。最後はスマートオーディンが着差以上に余裕のある手ごたえで完勝。2着にアグネスフォルテ。3着には、最後にブラックスピネルをとらえたロイカバードが入った。
勝ち時計の2:12.6は、微妙な数字。昨年のサトノラーゼンは2:11.3、ここを勝ってダービーを制した2013年のキズナは2:12.3だった。ただ、このレースはテンが速くなる傾向があり、今年の前半1000メートルはある意味スローと見ても良い。たとえば、2010年にトーセンホマレボシが2:10.0で勝った際の前半1000メートルは58秒。キズナのときは59秒2、昨年は59.4だった。今年のスマートオーディンは、その流れを実質的に最後方から、大外をぶん回して差しきった。上がり3Fは33.8。コースロスを考えると、優秀な数字だ。ダービーで相手は強くなるが、この馬の能力も高いと考えてよさそうだ。アグネスフォルテは、ダービーが逃げると面白いかもしれない。
なお、この日は東京競馬場でプリンシパルステークスも開催され、アジュールローズがダービーへの最終切符を手に入れた。7番人気の勝利だが、内容は圧巻。3番手でしっかりと折り合い、最後の1Fできれいに抜け出した。この馬は前半1000メートルを1:00.0くらいのペースで入り、勝ち時計は1:59.2。プリンシパルステークスの勝ち時計が1分59秒台前半を記録したのは、2010年のルーラーシップ(1:59.1)以来である。
京都新聞杯ではなく、プリンシパルSの方です。 アジュールローズは、芯がしっかりしてきた印象を受けた。 |
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http://jp-horse-breaking.blogspot.jp/2016/05/KyotoShimbunHai.html