2着【B-:7人気】2番 フロンテアクイーン 1:33.3
3着【B:6人気】3番 ロッテンマイヤー 1:33.4
4着【B:9人気】7番 ダイワドレッサー 1:33.6
5着【B:8人気】14番 ラブリーアモン 1:33.6
6着【B:13人気】5番 ナックビーナス 1:33.8
7着【B+:11人気】12番 エクラミレネール 1:33.8
8着【B-:3人気】16番 ルフォール 1:33.9
9着【A:4人気】11番 ビービーバーレル 1:34.1
10着【B:5人気】8番 ペルソナリテ 1:34.1
11着【映像なし:15人気】4番 マシェリガール 1:34.7
12着【C:14人気】15番 ソロフライト 1:35.0
13着【B-:12人気】1番 ストライクショット 1:35.2
14着【B-:16人気】9番 シトロン 1:35.4
15着【B+:2人気】13番 サプルマインド 1:35.5
16着【A:10人気】10番 コパノマリーン 1:35.9
A評価3頭、B+評価2頭。A評価の1番人気、メジャーエンブレムは勝ったものの、2着にB-評価したフロンテアクイーンが入った。この馬は過去にエクラミレネール、ダイワドレッサー、およびサプルマインドに負けており、馬柱からも買いにくい。追い切りのタイムは極めて良かったのだが、動きは併せた相手の方が良く見えたので仕方がない。いったい相手はだれだったのだろう。
パドックで最も良く見えたのは、メジャーエンブレムだった。最も良い、という表現では足りない。1頭だけ良く見えたせいで、ほかの馬がどれも良く見えなかったくらい、別格だった。イレ込みは全くなく、堂々と歩く。テンポも良く、踏み込みはしっかり。前の馬を追い抜きそうになるため、外を回るだけでは足りない。陸上トラック型の府中のパドックで最も膨らんで歩けるのは、関係者が見守る地下馬道側。そこで彼女の通ったコースは、他馬と1メートルは違っていた。
レースは、きれいなスタートからメジャーエンブレムがポンと抜け出してハナへ。この瞬間、スタンドの空気が緩んだ。そこに居たほぼすべての競馬ファンが、メジャーエンブレムの勝利を確信したのだろう。絡んで行ったのは戸崎騎手への乗り替わりで追い切りも良かったコパノマリーン。しかし、絡めない。1馬身後ろにつけるだけで限界なのだろうか。その外からビービーバーレルも来ていたが、絡まずに控えた。ビービーバーレルの内にストライクショット。前半3ハロンは34.4。1戦1勝で3番人気に支持されたルフォールは最後方からの競馬になった。それほど縦長にならずに迎えた直線。メジャーエンブレムの走りは圧巻だった。スタートから彼女の後ろにつけていた馬は軒並み沈没。中団から伸びてきたフロンテアクイーンとロッテンマイヤーがいくら追っても、ステッキを一発入れただけのメジャーエンブレムに引き離されるだけ。最後はルメール騎手が後ろを振り返り、安全を確認して流したほど、余裕の勝利であった。
勝ち時計の1:32.5は、異常値と言ってもいいくらい驚異的なタイムである。過去には、1分33秒台をマークした馬すら出てこなかった。昨年勝ったキャットコインの1:34.0がレースレコード。2004年にダイワエルシエーロが記録して以来、長く抜かれなかった1:34.3のレコードタイムは、2年連続で更新されたことになる。今年は一気に1秒5の短縮だ。それも、ハイペースを自ら作り出した逃げ馬が、直線差を広げて勝って作った記録である。桜花賞馬は決まったのかもしれない。
このレースのパドック写真は、メジャーエンブレムだけでいいだろう。それくらい強いレースをした。パドックでも抜けて良く見えた。
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