東京優駿(日本ダービー)の反省と全着順-2016年5月29日のレース

2016年6月1日水曜日

1着【A:3人気】3番 マカヒキ 2:24.0
2着【B:2人気】8番 サトノダイヤモンド 2:24.0
3着【B+:1人気】1番 ディーマジェスティ 2:24.1
4着【B-:7人気】5番 エアスピネル 2:24.4
5着【B+:4人気】12番 リオンディーズ 2:24.5
6着【B:5人気】10番 スマートオーディン 2:24.5
7着【B:10人気】9番 マウントロブソン 2:24.6
8着【C:12人気】4番 レインボーライン 2:24.7
9着【B+:8人気】13番 レッドエルディスト 2:24.8
10着【B:11人気】18番 プロディガルサン 2:24.9
11着【B-:9人気】7番 ロードクエスト 2:25.0
12着【D:13人気】11番 アジュールローズ 2:25.1
13着【B:6人気】14番 ヴァンキッシュラン 2:25.4
14着【B:16人気】6番 アグネスフォルテ 2:25.4
15着【B-:15人気】15番 イモータル 2:25.8
16着【B:14人気】2番 マイネルハニー 2:25.9
17着【C:18人気】17番 プロフェット 2:26.1
18着【B:17人気】16番 ブレイブスマッシュ 2:35.1

A評価1頭、B+評価3頭。ただし、1週前でサトノダイヤモンドをA評価していた。2週前から、マカヒキはA→A+→Aと完璧どころでない評価で、サトノダイヤモンドはB+→A→B、ディーマジェスティはB+→B→B+。人気サイドの決着になったとはいえ、読者のみなさまにはなかなかの示唆を提供できたと自画自賛しておく。個人的には愛馬が負けたので当然馬券は取れず、大ファンの川田騎手がダービージョッキーの栄誉を手に入れても、心の底から喜べなかったが、川田騎手の単勝は平場を含めてすべて買うので、ほんの少しだけ回収できた。



パドック。アジュールローズしか目に入らなかったけれど、いちおうざっとは見た。直後を歩くリオンディーズが良い。トモのボリュームがあり、歩様もシンメトリー。この馬はキャロットクラブのカタログを見て惚れ込み、最優先で申し込んだのだが、抽選対象にすらならず手に入らず。この舞台にも好仕上がりで出てきていた。目立ったのはマカヒキ。馬体を大きく見せて、雄大な動きを見せる。久しぶりにA+評価をした。不安は追い切りで動きすぎて当日疲れて結果を出せないことだけだったのだが、そんな心配はなさそうだった。ベストターンドアウト賞は、アジュールローズと大西貴久厩務員が受賞。見栄えのする子で、すばらしい担当者に恵まれた。

レース。マウントロブソンが出遅れ。ブレイブスマッシュは1コーナーに切れ込まず、1頭ぽつんとまっすぐ走ってしまい最後方に。マイネルハニーが好スタートから予定通り先頭へ。2番手にプロフェット。その後ろにアグネスフォルテがつける。この3頭が大きく離し、4番手はプロティガルサン。エアスピネル、アジュールローズが折り合って最内を続き、その後ろは一団に。一団の前で、サトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティの1,2,3番人気が折り合う。前半1000メートルは1:00.0。隊列は大きく崩れず直線。前を行く3頭はがんばったが残り300メートルまで。残り200メートルで抜けたのはエアスピネル。アジュールローズも内目でじわじわ伸びてきたが、夢はここまで。マカヒキが鋭く伸びてエアスピネルを交わす。先に抜けたマカヒキにサトノダイヤモンドが迫る。その外からディーマジェスティも伸びてくる。最後は詰め寄られたが、マカヒキがハナ差凌ぎきった。



勝ち時計の2:24.0は、思ったほどではなかったが優秀ではある。前日に行われた同条件の3歳500万下でウムブルフが2:25.0で勝っており、今回のハイレベルなメンバーなら23秒台が出る、昨年ドゥラメンテのダービーレコード2:23.2を更新するかもしれないという期待はあった。今回は、前半1000メートルが1分フラットで流れ、上がり重点の競馬に。追い込みが届かない馬場状態を把握し、中団につける川田騎手のすばらしい騎乗でマカヒキが2013年に生まれた6913頭の頂点に立った。2着のサトノダイヤモンドは落鉄がこたえたようで、翌日のスポーツ新聞に掲載された蹄の写真は痛々しいものだった。ダービーを勝つには運も必要ということだろうが、サトノダイヤモンドが落鉄していなければマカヒキはもっと伸びたかもしれない。結果は皐月賞上位が1~7着に入り、6着にスマートオーディンが割り込んだ。皐月賞組が強かったということだろう。アジュールローズは最後内目の走りやすそうなコースをじわじわ伸びてきた。ボウマン騎手は1度ステッキを入れたが、後続に交わされると見るや、強く追うのをやめた。現時点では上位と差はあるが、5月19日生まれと、今回のメンバーで最も若い。秋には、さらに成長した姿を見せてほしい。

マカヒキ。馬体を大きく見せ、雄大な動きだった。
サトノダイヤモンド。落ち着いて周回できていた。
ディーマジェスティ。安定感のある動き。気配も良かった。
アジュールローズはベストターンドアウト賞を受賞。今回は応援幕が2つ出ていた。写真の応援幕は新馬戦のときからいつもアジュールローズを見守ってくれていて、勝ったら薔薇が増えるとのこと。本来なら取れていたこのレース、個人的にはこの子の単複を目一杯買い、おまけでアジュールローズとマカヒキの馬連ワイドとそこから3連複少々しか買っていない。一生に一度しか出られないダービーは、やはり特別なレースだった。アジュールローズは初めての出資馬。夢の舞台へ連れて行ってくれた愛馬と、古賀先生、大西厩務員、ボウマン騎手、そしてすべての関係者の皆様に感謝します。
昼休みのジョッキー紹介。内田騎手のバク天、石川騎手のでんぐり返り、なにもしなくても存在感のあるスキンヘッドの岩田騎手などで盛り上がったが、列に並んだときに客席に向かってしっかりと頭を下げたのは川田騎手だけ。松山騎手も少し。川田騎手を応援するのは、腕だけでなく、こうした振る舞いを自然にできるから。彼は、ダービージョッキーになっても、決して驕り高ぶることはないだろう。
川田騎手がついにダービージョッキーに。クラシックの全レースを、すべて違う馬で勝利したことになる。
評価詳細へ
http://jp-horse-breaking.blogspot.com/2016/05/Derby.html

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