G1：ジャパンC 追い切り評価～2023年11月26日開催

本記事は、2023年11月26日に東京競馬場芝2400mで開催される3歳上定量 G1競走「ジャパンカップ」（ジャパンC）の追い切り評価です。

A評価

リバティアイランドを最上位評価します。1週前はCWで持ったままの軽い内容。それでも迫力を感じさせる動きは見せていました。今週は同コースの大外を一杯に追って大逃げする相手を目標に、軽く促す程度で交わしました。完璧な仕上がりです。香港に行くレイパパレの騎乗依頼を断ってまで川田騎手が選んだのが阪神JFのこの馬。それほどの馬だったことの証明は、牝馬三冠だけでは足りないはずです。

B+評価

スターズオンアースは1週前はやや重心の高い走りでしたが、並びかけてきた相手を軽い合図で差し返し抜かせない内容。今週はコーナーから活気十分に内から2頭を差し切りました。キビキビとしたいい動きです。パンサラッサは1週前のCWで重心の浮く完歩が何度かあったことが気になりました。しかし今週の坂路は良い動き。気配は一息ですが集中してバランス良くなめらかに動けました。淡々とした気配がどう出るかはわかりませんが、体の向きもまっすぐで、動きはかなり良くプラス評価しておきたいです。タイトルホルダーは1週前は後ろから行って一杯に追い併入。今週は並んで直線に入るとアタマ差からクビ差のリードを楽な手ごたえで保ちました。動きに鋭さがあり、状態は良さそうです。

その他注目馬

1番人気が確実なイクイノックスは1週前は促す程度で先着したものの突き放すまではいかず、脚元の力感も感じられませんでした。今週は3頭併せの中から左右を従えてわずかに先着。手ごたえは上回っており問題はなさそうです。抜群の仕上がりかと言えば疑問ですが、この馬は調教良く見せない傾向にあり、このメンバーなら能力は圧倒的に上位です。この程度動けていれば大丈夫でしょう。唯一参戦の外国馬イレジンは東京ダートで調整中の映像が公開されていました。少しイライラしていますが、動きになめらかさがあり能力は高そうです。半腱半膜様筋の形が良く、調整を進めて当日のパドックで浮き出具合が良ければ穴に一考したい馬です。ヴェラアズールは1週前CW、今週坂路。動きは似た雰囲気で、頭が高いため重心が高く、前駆だけで走っているような印象を受けました。とはいえその前駆のパワフルさは群を抜いていて、マイナス評価はできません。活気も適度にあり、混戦になったら浮上しても。ドウデュースは前膝を上げる走法で脚元の回転力が増してきました。坂のあるコースの短距離に向きそうな動きではあるのですが、動きの評価としては上位です。1週前はCW3頭併せで内から抜け出し突き放す好内容。今週はパリトラックでしたが気合乗りは良く十分な内容です。ディープボンドは好調時に比べると線が細く、小さく見せるようになりましたが、四肢の可動域は広く大きな跳びで悪くはありません。ダノンベルーガは1週前は3頭併せの内で追わず最後着。今週は3頭併せの外で先行し、中の馬に並ばれてから持ったまま前に出てそのまま先着しました。動きはやわらかです。今回も発汗はなく、トモをふっくら見せている点は好感。2週連続で軽い内容のためプラス評価はつけづらいですが、馬の状態は良く見えます。

全頭評価

枠番	馬番	馬名	性齢	斤量	騎手	評価	1週前
1	1	リバティアイランド	牝3	54.0	川田	A	B
1	2	イクイノックス	牡4	58.0	ルメール	B	B-
2	3	タイトルホルダー	牡5	58.0	横山和	B+	B
2	4	スタッドリー	牡5	58.0	マーカンド	B	B-
3	5	ドウデュース	牡4	58.0	戸崎圭	B	B+
3	6	フォワードアゲン	セ6	58.0	黛	B-	B-
4	7	イレジン	セ6	58.0	Ｍヴェロン	B	-
4	8	パンサラッサ	牡6	58.0	吉田豊	B+	B-
5	9	ヴェラアズール	牡6	58.0	Ｈドイル	B	B
5	10	ダノンベルーガ	牡4	58.0	モレイラ	B	B-
6	11	トラストケンシン	牡8	58.0	荻野極	B-	C
6	12	チェスナットコート	牡9	58.0	田中学	B-	-
7	13	クリノメガミエース	牝4	56.0	吉村智	B-	-
7	14	ディープボンド	牡6	58.0	和田竜	B	B
7	15	ショウナンバシット	牡3	56.0	Ｍデムーロ	B-	B-
8	16	インプレス	牡4	58.0	三浦	B-	B-
8	17	スターズオンアース	牝4	56.0	ビュイック	B+	B
8	18	ウインエアフォルク	牡6	58.0	藤田菜	B	B-