宝塚記念の反省と全着順-2016年6月26日のレース

2016年6月27日月曜日

1着【B:8人気】16番 マリアライト 2:12.8
2着【B:1人気】9番 ドゥラメンテ 2:12.8
3着【B:2人気】3番 キタサンブラック 2:12.8
4着【A:4人気】7番 ラブリーデイ 2:13.0
5着【A:7人気】8番 ステファノス 2:13.4
6着【C:9人気】15番 サトノクラウン 2:13.5
7着【B:11人気】6番 ラストインパクト 2:13.8
8着【B-:10人気】12番 サトノノブレス 2:13.9
9着【B+:5人気】5番 シュヴァルグラン 2:14.2
10着【B-:17人気】14番 ヒットザターゲット 2:14.3
11着【B:14人気】10番 カレンミロティック 2:14.3
12着【B:16人気】13番 タッチングスピーチ 2:14.3
13着【B:15人気】17番 ヤマカツエース 2:14.4
14着【A:13人気】4番 ワンアンドオンリー 2:14.8
15着【B:6人気】11番 トーホウジャッカル 2:14.9
16着【B-:3人気】2番 アンビシャス 2:14.9
17着【A:12人気】1番 フェイムゲーム 2:15.1

A評価4頭、B+評価2頭。4頭もA評価することはまずない上に、みなさん良く見えたのでB評価をつけた馬の中には、いつもならB+にするような馬もいた。さらに1週前にドゥラメンテとマリアライトをA評価したため、実質A評価6頭というインフレ評価。1週前A+評価のラブリーデイの動きを規準にしたので、本追い切りでA+はどの馬にも打たなかったが、マリアライトが舌を出していなければもっと重い評価にしたかもしれない。そもそもA+はめったに出さない評価で、これまでA+評価で馬券対象にならなかったのは、おそらく桜花賞のルージュバックだけ。それほどラブリーデイの動きは良かった。



パドック。最も良く見えたのはワンアンドオンリーだった。この馬は1週前C-と最低評価から、本追い切りA評価と激変した。ここまで急激に変わった馬を見たのは初めてで、パドックでも外を回って可動域十分だった。川田騎手のラストインパクトも良い。まとまった馬体には張りがあり、ドバイで蹄鉄のないドゥラメンテと0.2秒差。ドゥラメンテがいつもより明らかに劣るパドックで、逆転もあるかもしれないと期待した。マリアライトが良い。本追い切りで舌を出していたので心配していたのだが、パドックでは全くそんな素振りを見せず。外をスイスイと周回していた。


twitterに書かなかった馬の中では、カレンミロティックが良かった。毛ヅヤは良く、歩様もしっかりしていた。キタサンブラックは+12キロだったが、太くは映らなかった。ただ、この馬はいつもパドックでそこまで見栄えしない。人気どころでよろしくないのは、アンビシャス。追い切りもいまいちだったが、パドックでも良いときの尾を巻き込んで歩く姿はなかった。ステファノスは追い切り良く期待していたが、もっさりした印象だった。


レース。ゆったりした流れでキタサンブラックが押し出されるようにハナに。2番手は争いというより押し付け合いのような感覚で、結局ワンアンドオンリーに。馬群はある程度固まって、マリアライトは集団の後方、ドゥラメンテさらに後ろになった。それほど速くは見えなかったが、コーナーでペースアップしたのか、前半1000メートルは59.1のハイペース。ワンアンドオンリーはプレッシャーをかける2番手ではなく、折り合って運び、キタサンブラックはある程度楽に逃げられた。4コーナーでワンアンドオンリーの手ごたえはあやしくなり、キタサンブラックはより楽に。後続が押し上げてくるが、ドゥラメンテは馬群の中だ。直線。逃げるキタサンブラックにラブリーデイが迫る。内からステファノス。外から内に切れ込んでマリアライト。そこからキタサンブラックが再加速する。マリアライトが伸び、ゴール前で交わす。さらに外からドゥラメンテが飛んできたがマリアライトに追いつけず。8番人気マリアライトが内外に1,2番人気を従えて、クビ差で凌ぎきった。



勝ち時計の2:12.8は、稍重の荒れ馬場を考えれば優秀。同じ稍重馬場で見ると、2007年アドマイヤムーンの2:12.4には劣るが、2006年ディープインパクトの2:13.0より速い。4着ラブリーデイは、前年良馬場の勝ち時計2:14.4を上回ってきた。勝ったマリアライトは完全に本格化した。エリザベス女王杯を勝ってから、有馬記念を人気薄で僅差の4着(3着キタサンブラックにアタマ差、5着ラブリーデイに半馬身差。ただしキタサンブラックとは同斤量)、日経賞を3着、目黒記念を2着(ハンデ戦で、勝ったクリプトグラムは4歳牡馬だが54キロ、この馬は56キロ)。今年に入って能力で負けたと見られるのは日経賞だけで、その1,2着馬は有馬記念と同じ、ゴールドアクターとサウンズオブアースだった。そして、2頭は今回出ていない。馬柱からも十分に買えそうなのだが、なぜか8番人気。今年はそれだけ魅力的なメンバーがそろったということだろう。

2着のドゥラメンテは本調子ではなさそうだった。能力が圧倒的に上でも海外帰りなどで調子を落としている馬の取捨は難しい。今回は輸送もあり、調整も大変だったのだろう。デムーロ騎手は、「この馬が日本で最も強い」と語っていたが、そのとおりだと感じる。今回、レース後に下馬し、左前肢跛行が発表された。大事にならなければよいのだが。無事に種牡馬になれるよう、無理はしないでほしい。3着のキタサンブラックは能力の高さを示した。前半に絡んできたワンアンドオンリー、アンビシャス、トーホウジャッカルは、軒並み沈んだ。前不利の流れで二枚腰を使っての結果で、今回の馬体重増はもしかすると成長分なのかもしれない。ラブリーデイは4着。川田ファンとしては「腕の差」でいいのかもしれないが、今回のレースを見ると上位3頭とは能力差があるように感じられた。

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http://jp-horse-breaking.blogspot.jp/2016/06/TakarazukaKinen.html

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