G1：安田記念 追い切り評価～2025年6月8日開催

本記事は、2025年6月8日に東京競馬場芝1600mで開催される3歳上定量 G1競走「安田記念」の追い切り評価です。

A評価

ブレイディヴェーグを最上位評価します。脚の長い馬ですが緩慢さはなく、関節の使い方が上手でスケール感十分な走りです。1週前はやや上に跳ぶ傾向があったのですが、今週は背中が安定してきました。右手前でスピードアップする際の右前膝の軌道は絶品。後脚の伸びやかさは際立ち、繋もやわらかです。

B+評価

ウインマーベルが次点。1週前は重心が後駆に寄り、前駆が浮いて後脚に負担のかかる走りでしたが、活気はあり力強さも十分でした。ただ、終い甘くなったのは後駆の疲れが原因と考えられます。今週は一転、肩の位置が下がって前脚でも地面をとらえられるようになりました。騎手の重心も大切なようで、コーナー前に何度か前駆が浮く完歩がありましたが、直線やわらかに動けているので問題ありません。

その他注目馬

ソウルラッシュは1週前A評価で、まだ体は太いものの直線パワフルに伸びる圧巻の動きを披露してくれました。絞れればどうなるのだろうと楽しみにしていたのですが、今週の坂路は微妙な内容でした。集中力は高いものの後脚が外を回す完歩が目立ち、体も絞りきれていない印象です。当日の馬体重にも注意したいです。シャンパンカラーは1週前B+評価で、体に余裕はあったものの直線すっと抜けると気分良さそうに伸びて相手を問題にしない内容でした。今週は坂路単走。左右から強めのステッキを入れましたがいまいち反応せず、首の発汗も気になりました。1週前良かったのでこれで十分かもしれませんが、強調はしづらい動きです。トロヴァトーレが急上昇。1週前は窮屈な動きで前の2頭に並ぶこともできませんでしたが、今週は変わりました。肌艶が急激に良くなっており、集中力も高く軽く促してきっちり併入。四肢の可動域は狭めですが首の使い方が良く全体のバランスは整っています。そのほか3頭にコメントしておきます。ジャンタルマンタルは2週連続の坂路単走です。全く流麗でないフォームでエレガントさのかけらもない走りですが、高野厩舎はクセのある動きをする馬を育てるのが上手く、この馬も状態は良さそうです。毛ヅヤの良さは1週前段階から目立ち、地面をしっかりつかんでいるため舞い上げるチップの量が他馬とは桁違いです。1週前は川田騎手騎乗で前半からまじめにやって終い疲れる内容。これでスタミナは測れたでしょう。今週は終い重点できれいに仕上げてきました。マッドクールの1週前はまだ体に余裕があり終い少し疲れましたが重心の低い走りを見せていました。今週は坂路単走。きれいな後継ラップを刻み、気合乗りも適度です。グラティアスは2週連続の坂路単走。1週前は何度かトモが流れましたが素軽く軽快な走り。重心高めも前後左右のバランスは良好です。今週は少し気合が乗りすぎている印象で、そのぶん力強さが増しています。テンション面は少し心配ですが、体はすかっと見せていて、うまく輸送をクリアできれば。