天皇賞・秋の反省と全着順-2016年10月30日のレース

2016年11月3日木曜日

1着【B+:1人気】8番 モーリス 1:59.3
2着【B+:7人気】12番 リアルスティール 1:59.5
3着【A:6人気】14番 ステファノス 1:59.7
4着【B:4人気】3番 アンビシャス 1:59.9
5着【A:9人気】5番 ロゴタイプ 1:59.9
6着【B:11人気】6番 アドマイヤデウス 1:59.9
7着【A+:3人気】9番 ルージュバック 1:59.9
8着【B:12人気】11番 ヒストリカル 2:00.1
9着【B-:5人気】15番 ラブリーデイ 2:00.3
10着【B:10人気】7番 サトノノブレス 2:00.4
11着【B+:14人気】2番 クラレント 2:00.6
12着【B-:2人気】1番 エイシンヒカリ 2:00.6
13着【C:15人気】10番 カムフィー 2:00.7
14着【B-:8人気】4番 サトノクラウン 2:00.8
15着【B-:13人気】13番 ヤマカツエース 2:00.8

A+評価1頭、A評価2頭、B+評価3頭。注目は2週連続A評価のステファノスと久しぶりにA+評価したルージュバック、そして2週連続B+評価のリアルスティール。ステファノスが3着、リアルスティールは2着に来たが、ルージュバックは7着に沈んだ。レースはB+→B+→Aで決まり、人気サイドを含めたマイナス評価組が1頭も掲示板に載らなかったので、多少の参考にはなったかもしれない。





パドック。アンビシャスはわかりやすい。この馬は調子が良ければ堂々と尾を巻き込むように歩くのだが、今回はだめ。それでも4着に来たのだから、能力をつけているのだろう。ステファノスは良い。臀部が大きく成長しており、パワフルさが増した。毛ヅヤも良好で気合い乗りもちょうどいい。ルージュバックは最後尾を歩かせ、踏み込みしっかり。馬体に無駄なところはなく、いい仕上がりに見える。そして、やはり目立つのがモーリス。画面を通しても、迫力が伝わってくる好馬体。この馬の心配は2000メートルでどうなのかという1点だけで、追い切りもパドックも十分な内容だった。

レース。スタートはある程度そろい、内から押してエイシンヒカリが出て行く。ロゴタイプは折り合い外側で2番手に。その外にヤマカツエースが掛かり気味につける。前が集団になり、後方はばらけた展開。ステファノスは後ろから3頭目。向こう正面でラブリーデイが掛かり、一気に2番手へ浮上した。前半1000メートルは1:00.8。カーブで隊列は崩れず、各馬自分のポジションを守って直線へ。最後尾のヒストリカルと、その1馬身前に居たステファノスはスムースに大外へ持ち出す。坂の手前でエイシンヒカリは一杯に。外目に持ち出したラブリーデイも伸びない。両馬の間からロゴタイプ、内からアンビシャスが抜け出そうとするが、外からモーリスがまとめて交わす。追うリアルスティールは届かない。大外を伸びたステファノスが3着。アンビシャスは4着までだった。





勝ち時計の1:59.3は、過去10年で2番目に遅い。最も遅いのが2014年スピルバーグの1:59.7で、その他はすべて1分58秒台以下だ。その中には、稍重馬場で勝ったブエナビスタ(2010年、1:58.2)とメイショウサムソン(2007年、1:58.4)も含まれる。とはいえ、同日9Rの精進湖特別で、勝ったメートルダールの時計は2:02.4。前年同レースのブリュネットは1:59.8で勝っており、前年天皇賞・秋を勝ったラブリーデイの1:58.4とのタイム差で見てみると、今回の方が良いと考えることもできる。ペースは若干遅めで、逃げも差しも決まる展開になり、見ごたえのあるレースになった。エイシンヒカリが早々と失速したのは残念だったが、モーリスは能力の高さを存分に示してくれた。

不可解なのがルージュバックの走り。直線で前が詰まったとはいえ、スムースに外へ出せてはいる。そこからエンジンがかかるまで、かなりの時間を要した。終い1Fの脚色だけなら、上位陣に勝っていたかもしれないのだが。調整過程で放牧を挟み、“天栄仕上げ”を敢行。厩舎に戻して本追い切り後の馬体重は-9キロだった。本番では-4キロまで戻したが、レースで結果は出なかった。短い期間での長距離移動がこたえたのかもしれない。これで勝っても調教師はだれからも評価されないわけで、名義と馬房を貸しているだけの状態だ。信用できないのなら転厩させればいいし、若い調教師を育てたいのならすべてを任せた方がいいのではなかろうか。

評価詳細へ
http://jp-horse-breaking.blogspot.jp/2016/10/TennoShoAutumn.html

このブログを検索

Twitterはこちらへ

プッシュ通知を受け取る

QooQ